「総女学生会がネイルアートやエステティックショップと締結して割引の特典をお届けします。最低10%、最高30%」
東国(トングク)大学総女学生会の会長と副会長選挙に候補を立てたある選挙本部が打ち出した公約の一つだ。18日午後2時ごろ訪れたソウル中区筆洞(チュング・ピルドン)の東国大学社会科学大学の建物の入口には、総学生会と総女学生会の幹部を選出する選挙を控え、それぞれの選挙本部が打ち出した公約が記されたチラシがいっぱい積もっていた。「ネイルアート割引」の公約を打ち出した候補側のライバル陣営が制作したチラシには、「母女が一緒に意味深い旅行をしたら、済州島(チェジュド)旅行基準で50%の費用を支援」という公約が書かれていた。
最近、総学生会をはじめ、学生会の幹部を選ぶ選挙を控えて、一部大学のいくつかの選挙本部が既成政治家の「ポピュリズム(人気迎合主義)公約」顔負けのばらまき公約を連発している。
●ビデ設置から卒業旅行費支援まで
最近、総学生会の選挙運動が始まった淑明(スクミョン)女子大学が代表的だ。2つの選挙本部のうち1ヵ所は、「淑明人の靴を世話する」という公約を掲げた。学校の近くの靴の修理専門家を学校に招待して、学生らが格安な値段で靴を修理できるようにする「スクデレラ、カボチャ馬車」行事を定期的に開くということだ。この選挙本部は、「校内の現金預け入れ支払機(ATM)の手数料を免除する」という公約も一緒に打ち出した。相手陣営は、全キャンパスのトイレにビデを設置すると対抗している。
ソウル科学技術大学(旧ソウル産業大学)のある選挙本部は、TOEICやTEPS(ソウル大学言語教育院が開発した英語試験)など語学試験を受ける場合、学校が試験料の一部を支援するという公約を打ち出した。慶煕(キョンヒ)大学では卒業旅行の時、全学生に往復交通費と宿舎使用料を支援するという公約も出た。成均館(ソンギュングァン)大学では学内に無料プリンター設置を拡大するという公約を打ち出した候補もいる。
●冷淡な有権者
学生の間では公約を守れないのが目に見えているし、もし守られるとしても費用の調達のため、授業料が引き上げられるのではないかという懸念も出ている。
実際、昨年、蔚山(ウルサン)大学総学生会の選挙に出馬して当選した候補側は、「タブレットPC全員支給」という公約を掲げたが、これを支援することにした企業との交渉問題で支給時期を先延ばし続けて、学生の非難を浴びた。08年、慶煕大学総学生会長選挙に出馬して当選したある候補側は、予算計画なしに「在学生を対象にインターネット料金支援事業」を公約に掲げたが、在学生がインターネットサービス業者を変更したら料金を支援すると約束した同門が行方を暗まし、大変な目に遭った。
ばらまき公約による弊害は増えてるが、いざそれぞれの大学の中央選挙管理委員会の選挙細部規則には公約に関して規定した部分がない。このため、ばらまき公約を制裁するこれといった手もない状況だ。
韓国マニフェスト実践本部のイ・グァンジェ事務総長は、「総学生会選挙が既存政界の選挙より混濁している。総学生会長候補のばらまき公約は民主主義の未来を不安にすることなので心配される」と話した。
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