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[オピニオン]済州英語教育都市

Posted October. 12, 2011 02:59,   

「人はソウルに送り、馬は済州道(チェジュド)に送れ」という言葉があるが、グローバルな人間になることを夢見る人は、今や済州道に行くことだ。父兄の熱い関心の中、済州英語教育都市に、9月に2校の国際学校が開校した。仁川(インチョン)や松島(ソンド)、大邱(テグ)などの国際学校は、韓国人の入学率が30%に制限されているが、済州学校は韓国人の入学率に制限がない。学校選択権を広げ、早期留学の需要を吸収するという肯定的な評価と、高い授業料で階層対立を煽るという批判が交錯している。

◆「ノースロンドン・カレッジエイト・スクール(NCLS)済州」と時事英語社が運営する「韓国国際学校(KIS)済州」が最初に開校した。NCLS済州の本校のNCLSは、英国内の国際バカロレア(IB=International Baccalaureate)認定学校の中で、卒業生の成績が6年連続1位となった名門校だ。オックスフォード大学やケンブリッジ大学などの英国の名門大学への進学を目指すが、国語、歴史、一般社会の科目に対して国内の学力認定もする。別居家族の苦しみや留学生の帰国後の不適応を考慮すれば、済州英語学校は価値のある選択だ。

◆当初の「値段が安くて質の高い英語教育を提供する」という約束とは違って、授業料が高いことが問題でもある。NCLS済州の年平均の授業料は、高校の場合2767万ウォン、寮費を合わせれば4200万ウォンにのぼる。入学生436人のうち外国人生徒は19人だけで、韓国人の37%がソウル江南(カンナム)3区の出身であり、「貴族学校」論議から自由ではない。しかし、海外留学費用の半分の水準だ。今後開設される12の国際学校の定員9000人が、留学需要を受け入れるなら、年間3億2400万ドルから5億4000万ドルの外貨流出を防ぐことができる。

◆国際学校が貧しい階層に敷居が高いのは事実だが、お金があるからといって入学できるわけではない。NCLSは、志願者1229人のうち572人だけ合格し、そのうちの436人が登録した。学校側はスタートから、授業料の収入よりも生徒の質を選んだ。厳しい教育課程に適応できず、脱落者が出てくるという見通しも出ている。英語教育都市として済州道が成功するかどうかは、国際学校に通う在学生の大学進学の成績で判断されるだろう。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com