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[社説]与野党ともに政党民主主義を守る責任を痛感しなければならない

[社説]与野党ともに政党民主主義を守る責任を痛感しなければならない

Posted September. 08, 2011 08:30,   

「安哲秀(アン・チョルス)現象」は、韓国の政党政治が本来の機能を果たせずにいることを確認させた(浮き彫りにした)。ハンナラ党と民主党は、内部派閥の複雑な利害関係に縛られ、動脈硬化になったようだ。野党統合議論も、野党第一党の民主党は後ろに押し出され、場外の李海瓚(イ・ヘチャン)、文在寅(ムン・ジェイン)氏が主導する様相だ。与野党は対立しながらも、肝心の国会議員歳費引き上げといった共同利益に対しては徹底的に談合する「厚顔無恥」な政治形態に国民がムチを持ったという評価もある。安院長が、「政治をしたことは一度もなく、出馬の意志表明もしていないのに、政界が揺れ動く程だと言うが、このように虚弱な人間に国を任せたということが、国民の一人として当惑する」と嘲るほどだった。

1950〜60年代、駐韓米国大使館の文政官として在職し、韓国政治の激変期を見つめたグレゴリー・ハンーダソンは、韓国の政治を「渦(vortex)の政治」だと評価した。国家と個人をつなぐ政党といった中間団体が本来の役割を果たせていないという分析だ。どの政党にも属しておらず、「安哲秀旋風」は、韓国の政党政治の支離滅裂さを訴えた。

過去、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)元大統領は、帝王の様に党を掌握したという批判を受けたが、持続的に外部の新しい人物を引き込み、党の変化を作り出した。持続的な変化を望む民心に目の高さに合わせたのだ。最近の政界では、韓国政治を率いる人材を発掘して育てる人材の充員機能が喪失している。まともな政党政治が復元されてこそ、憲法に明示された代議民主主義を具現化し、路上政治を克服できる。

オバマ米大統領は、イリノイ州上院議員時代だった04年、民主党全党大会で進歩と保守、人種差別のない一つの米国を作ろうという感動的な演説で、政治的頭角を現わした。同年、黒人としては唯一、連邦上院議員に当選し、08年に激しい党内選挙戦で勝利し、大統領に当選した。米大統領選挙でも、ロス・ペローやラルフ・ネーダーら第3候補が旋風を巻き起こしたことはあるが、長い間民主—共和両党の政党政治を越えることができなかった。

政党政治の核心機能は、国民の様々な意見を取りまとめるろ過装置を通じて、民心と疎通することだ。民心と呼吸する政党民主主義を守ることができなければ、与野党は、共倒れの崖っぷちに再び追い込まれることになるだろう。秋夕(チュソク、旧盆=陰暦の8月15日)連休を機に、与野党は全国各地から生の民心の声を聞かなければならない。その結果を基に、必要とあらばあらゆる物を壊し、新しい党を作るという覚悟を固めなければならない。安哲秀(アン・チョルス)旋風が韓国の政党政治に投じた課題だ。与野党は、政党民主主義を守る責任を痛感する必要がある。