三星(サムスン)電子が今年第1四半期、過去最高の売上と営業利益を達成し、前人未踏の水準に達した。7日、三星電子は第1四半期の連結基準売上高が133兆ウォン、営業利益が57兆2000億ウォンと暫定集計されたと公示した。四半期売上は初めて100兆ウォンを突破し、営業利益は昨年第4四半期に初めて記録した20兆ウォンをはるかに上回った。わずか3カ月で昨年通年の営業利益(43兆6000億ウォン)を13兆ウォン以上上回る、まさに記録的な成果だ。
予想を上回る業績の最大の要因は半導体だった。半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門の営業利益だけで50兆ウォンを超えたと証券業界は推定している。グローバルな人工知能(AI)需要の爆発的増加という大きな潮流の中で、高帯域幅メモリ(HBM)をはじめ汎用DRAMやNANDフラッシュなどメモリ市場全体に追い風が吹いた。半導体設計およびファウンドリ(受託生産)部門も回復し、業績を後押しした。
今回の実績を受け、三星電子は世界のAI半導体覇権競争の中核プレーヤーであり、世界の巨大IT企業と肩を並べる超一流企業へと躍進したことを示した。三星電子の第1四半期の営業利益は、世界の巨大IT企業の直前四半期の実績と比べると、アップル、エヌビディア、マイクロソフトに次ぐ4位の水準に当たる。今後の市場見通しも明るい。データセンター投資が続く中、AI半導体の需要は当面堅調に推移するとの見方が優勢だ。三星電子は最近、第6世代HBM4の量産を世界で初めて開始し、次世代市場の主導権も確保した。証券業界では、三星電子の今年の営業利益が300兆ウォン、来年は400兆ウォンに達する可能性があるとの見通しまで出ている。
三星電子の圧倒的成果は単なる数字以上の意味を持つ。今年の営業利益の見通しは政府本予算の40%を上回り、昨年の実質国内総生産(GDP)の13%に迫る規模だ。業績好調は法人税増収や雇用拡大、従業員所得や株式投資家の資産増加などにつながり、韓国経済全体を支える柱となるだろう。
もちろん、なお乗り越えるべき課題も少なくない。中東戦争や米国発の関税などによる世界的な不確実性は依然として残っており、半導体のスーパーサイクル(超好況)がいつ折り返すかも分からない。米国のけん制と中国の追い上げも厳しさを増している。好況に酔うのではなく、本源的な競争力をさらに磨き上げ、将来に万全の備えを整える必要がある。今回の実績が、三星電子が書き継いでいく新たな「半導体神話」の出発点となることを期待したい。
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