26日夜から27日午後までの2日間にわたり、ソウル地域に1時間当たり110.5ミリの大雨が降り、ソウル市内の随所で道路浸水、交通寸断、山崩れ等の被害が相次いだ。特に、瑞草区(ソチョグ)や江南区(カンナムグ)、冠岳区(クァンアクグ)など、漢江(ハンガン)以南地域に集中的に雨が降り、一帯の被害が大きかった。
27日午前からソウル地下鉄2号線の江南駅、方背(パンベ)駅、舎堂(サダン)駅、三成(サムソン)駅一帯に集中豪雨が降り、一帯の道路が水浸しとなった。このため、バス停留場が水に浸かり、地下鉄の入口にも雨水が流れ込み、通勤中の市民の足に大きく影響した。特に、駅周辺に駐車してあった自動車が水に浸かったまま放置され、水が抜けた後も深刻な交通渋滞の原因になった。瑞草区良才洞(ヤンジェドン)の良才川が氾濫し、良才洞の良才小学校や地下鉄3号線の大峙(デチ)駅周辺の道路が浸水した。
放送局が浸水し放送が中断する事態も起きた。瑞草区牛眠洞(ウミョンドン)の牛眠山で山崩れが起きき、EBS放送センターに土砂に流れ込んだ。午後1時52分には非常電源まで途絶え、テレビ放送が13分間中断された。この間は非常用音楽放送が流れた。EBSは午後2時5分、江南区道谷洞(ドゴクドン)本社の主調整室に送出センターを設け、テレビ放送を復旧させた。
通信もマヒした。午前8時頃、江南区と瑞草区一帯が停電となり、江南駅のSKテレコムの基地局のバッテリーが放電される事故が発生した。この事故で、江南駅周辺のSKテレコムの加入者らは、バッテリー復旧作業が終わった正午までの4時間、携帯電話が使えなかった。SKテレコムは停電後非常バッテリーで電力を供給したが、午前9時過ぎまで放電したままで、基地局は午前中正常に作動しなかった。
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