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[オピニオン]「父親効果」と強い子供

Posted July. 22, 2011 03:12,   

「ママがいて嬉しい。僕をかわいがってくれるから/冷蔵庫があってうれしい。僕に食べ物をくれるから/子犬がいて嬉しい/僕と遊んでくれるから/パパはなぜいるのか分からない」。昨年、ある芸能番組に紹介された小学校2年生の詩「パパはなぜ」は、韓国社会のパパらを悲しませた。あたふたと朝食を食べ、満員の地下鉄にもまれながら、毎日のように出勤し、家族のために一所懸命に金を稼いだ父親としては、口惜しい気もするだろう。なぜ、子犬や冷蔵庫に劣らぬ存在になったのだろうか。

◆子供には役割モデルとして母親だけでなく、父親(大人の男性)も重要だ。ところが、なぜか、韓国社会では、子育てでは父親を排除する空気が当然とみなされている。子供の成績が下がれば、夫は、「いったい家で何をしていて子供の成績がこれほども下がったのか」と、妻を問い詰める。子供を名門大学に行かせるためには、祖父の経済力、母親の情報力、父親の無関心が必要だというジョークまで、古典のようになってしまった。父親の無関心が競争力だという言葉は、母親の不安を利用して食べていく私教育会社が作り出したうその神話だ。

◆小さい時から、父親が子育てに積極的に関わってきた家庭ほど、子供の学力習熟度が高く、成功した人生を送る確率が高いという現象は、米国や英国の様々な研究結果によって裏付けられている。父親が子育てに参加した子供らは、ストレスや失敗に耐える力がさらに大きく、自分や状況を統制する能力が優れており、問題解決力が一段と優秀だった。カリフォルニア大学のロース・D・パーク教授はこれを、「父親効果(Father effects)」と呼んでいる。

◆韓国社会の問題は、父親の役割を果たしたくても、環境が整っていないのが現状だ。頻繁な残業や飲み会、同窓会など様々な会合が後を絶たない。よい父親になりたくても、その方法が分からず、戸惑っている父親も多い。パーク教授は、遊びやゲーム、会話など、父親授業を受けた人々は、そうでない人より子供から相互作用や反応をよりうまく引き出すことができると主張している。20日、「幸せな保護者」財団主催で、父親を対象にした第1回「退社後の父親学校」が開かれ、よい手ごたえを得ている。子供に対し勉強せよとせきたてるのではなく、父親も父親としての役割を学ばなければならない世の中なのだ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com