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LG化学、世界最大規模の電気自動車向け電池工場の竣工

LG化学、世界最大規模の電気自動車向け電池工場の竣工

Posted April. 07, 2011 07:35,   

同日竣工した第1工場では、既に去年9月からゼネラルモーターズ(GM)の「シボレー・ボルト」に搭載する電池を本格的に生産している。1年間約10万台分の電気自動車向け電池が生産できる。第1工場だけで、世界最大の生産規模になるわけだ。

しかしLG化学はこれに満足せず、同地域に第2工場と第3工場を建設している。同じように建設中の米国ミシガン州ホランド工場まで合わせると、LG化学は13年、35万台以上の電気自動車に電池を供給する生産能力を備えることになる。同社は梧倉(オチャン)テクノパークを、電気自動車向け電池を生産するためのグローバル中核基地として育て、15年世界電気自動車電池市場で25%以上のシェアを確保し、4兆ウォンの売上を達成するという目標を掲げている。

LG化学が世界の電気自動車向け電池市場をリードするきっかけとなったのは、09年1月のリチウムイオン電池の開発。それまでは日本勢のリードするニッケル水素電池が圧倒的なシェアを占めていたが、LG化学のリチウムイオン電池はそれより50%以上高い出力とエネルギーを誇りながらもさらに軽くコンパクトだった。

LG化学が電池を供給している自動車メーカーはGMのほか、現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車、ボルボ、フォード、ルノーなど10社に上り、現在2〜3社の日本メーカーとも交渉を行っている。これまでは、「売れ残り」が全くない。キム副会長は、「主な取引先の2社から、これまでよりそれぞれ100%、50%ずつ供給を増やしてほしいというオファーがあった。今年は年間10万台分の電池生産までは計画していなかったが、受注が急増し、増設することになった」と話した。

同日の竣工式に出席した来賓の顔ぶれは豪華だった。李明博(イ・ミョンバク)大統領、具本茂(ク・ボンム)LG会長をはじめ、スティーブ・ガースキーGM首席副会長、現代自動車グループの鄭錫洙(チョン ・ソクス)副会長と呉勝国(オ・スングク)副社長、アラン・ヴィニョ・ルノー専務、ジャン・マリー・ウェルティジェ・ルノー三星(サムスン)代表、バート・ジョーダン・フォード専務など、LG化学の「主要顧客」であるグローバル自動車メーカーの中核人物が顔を出した。李大統領はグリーン成長に対する政府の関心をアピールするため、出席を決めたという。

李大統領は竣工式で「電気自動車の時代は、私たちの予想よりも早めに到来するかもしれない。電池が軽くなれば、エンジン時代は終えんを告げるだろう。韓国企業は出遅れはしたものの、チャレンジ精神と投資でニューフロンティアになった」と称えた。ガースキーGM副会長は「GMとLG化学の協力はボルトに止まらない」とし、「シボレー・クルーズ(ラセッティ電気自動車)にもLG化学の電池を搭載し、電気自動車が韓国の市場でどれだけ受けるか試してみたい」と話した。



lycho@donga.com