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「北は主敵」新国防白書にも明示せず

Posted December. 27, 2010 10:22,   

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国防部が、早ければ今月末に発刊する「2010国防白書」に、「主敵」という表現を使わない方針だ。

国防部の関係者は26日、「国防白書に北朝鮮軍を『主敵』と明示しないことを決めた」とし、「すでに内部的に北朝鮮軍を主敵と表現しており、対外的にも北朝鮮軍を『敵』と表現しているため、あえて国防白書には主敵表現を入れない考えだ」と明らかにした。

国防部は同日付で配布した参考資料の中で、「国防白書に主敵という直接的な表現はないが、主敵という意味が明らかに含まれたより強い表現が使用される」と説明した。国防白書には、「敵」という表現の代わりに、「核心的な脅威勢力」などの表現が使われるという。軍関係者は、「内部資料では、北朝鮮軍を『主敵』と明示して使用しているが、今後の南北関係などを考慮すると、政府の公式資料でこのように明示するのは重荷のようだ」と述べた。

しかし、哨戒艦「天安(チョンアン)艦」沈没や延坪島(ヨンピョンド)砲撃後、国民の北朝鮮に対する世論が極度に悪化した状況下で、今回の決定は議論を呼びそうだ。

「主敵」概念は、94年の第8回南北赤十字実務接触での北朝鮮の「ソウル火の海」発言後、95年の国防白書で初めて使われたが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時代の04年以降、「直接的軍事脅威」、「現存する軍事的脅威」などの表現になった。



polaris@donga.com