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金浦−北京シャトル路線、仁川−北京路線から一部回す? 韓中政府が検討

金浦−北京シャトル路線、仁川−北京路線から一部回す? 韓中政府が検討

Posted December. 17, 2010 11:53,   

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政府が金浦(キンポ)〜北京間航空路線の開設を推進しながら、従来の仁川(インチョン)〜北京路線の一部を金浦〜北京路線に回す方向で検討を進めていることが議論を呼んでいる。仁川空港のハブ化に逆行するという批判がある一方で、次善策でも早く開設すべきという主張が対立している。

韓中両国政府は昨年1月、航空会談で金浦〜北京シャトル路線の開設に原則的に合意したものの、2年近く足踏み状態となっている。韓国側は、仁川路線は維持したまま、金浦路線の運航回数を別途新設することを主張したが、中国側は北京首都空港のスロット(航空機の離着陸が可能な時間帯)が足りないとし、仁川路線の一部を減らし、金浦路線に回すことを提案した。

中国側の頑強な態度に国土海洋部は、中国の要求を受け入れることを検討している。これに反対する大韓空港を排除し、アシアナ航空だけ週7回で金浦〜北京路線を開設する案も念頭に置いているという。

金浦〜北京路線は空港接近性が良く、韓日中のビジネスと観光需要を大きく伸ばすと期待されている。しかし、仁川路線を減らし、金浦路線を開設しなければならないのかをめぐって意見が分かれている。

大韓航空は仁川路線を減らす場合、ハブ空港として仁川空港の競争力を落としかねないと強調する。韓国空港公社によると、昨年、仁川〜北京路線の利用客115万8794人のうち、12万6245人(10.8%)が第3国へ移動する乗り継ぎ客だ。このため、この路線を縮小する場合、米州と欧州路線の仁川空港乗り継ぎ客の減少が懸念される。反面、中国は北京空港を通じ、第3国へ移動する多様な乗り継ぎ客を誘致できる。

大韓航空の関係者は、「日本は羽田空港の国際線庁舎を開くなど、空港のハブ化に尽力しているのに、韓国は全く逆の方向へ行こうとしている。中国との交渉が難しいからと言って、得るものもなく、金浦空港だけを中国側に提供するのは不公平であり、一度締結された不均衡な関係は是正が困難だ」と話した。

これに対しアシアナ航空は、一日でも早く路線を開設すべきという立場だ。アシアナ航空側は、「仁川〜北京路線を減らさずに、金浦路線を開設するのがベストだが、中国の反対で現実化が厳しいなら、次善策であっても金浦〜北京路線を開き、観光需要を誘致することが必要だ」と話した。

国土海洋部の関係者は、「今後北京空港がスロットを拡大する場合、仁川〜北京路線の運航便数を優先的に確保するよう推進するなど、細部事項を議論し、遅くても来年春まではしきりをつける計画だ」とし、「仁川空港のハブ機能を弱化させない一方で、乗客の便宜を図る妙案を探している」と話した。



redfoot@donga.com