与党ハンナラ党は８日、野党議員の激しい反対の中、国会本会議を開き、政府案より４９５１億ウォン削減した３０９兆５６７億ウォン規模の来年度予算案を成立させた。定期国会会期（９日終了）内に政府予算案が成立したのは、０２年以来８年ぶり。
ハンナラ党が、民主党と民主労働党など野党と激しく衝突し、予算案を単独処理することで、歳末政局は一層冷え込むことが予想される。現政権発足後、予算案は３回全て与党単独で処理された。
同日、修正された政府予算案は、在席１６６人で賛成１６５人、反対１人で可決された。最大争点の４河川事業予算は、当初の政府予算案より２７００億ウォン削減された約５兆４６００億ウォンだ。国会審議を受けない韓国水資源公社の４河川事業費を合わせれば、来年度の４河川全体事業費は９兆２０００億ウォンにのぼる。
一方、国防部の予算は、北朝鮮の延坪（ヨンピョン）島砲撃により、戦力増強のため、１４１９億ウォン増額された。
予算案とともに、予算付随法案、争点法案など２５の法案や案件も職権上程され、成立した。国軍を来年１月１日から１２年１２月３１日まで、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）に派兵する同意案のほかに、ソウル大学法人化が中核のソウル大学設立および運営法案などが含まれている。また、４河川事業の重要法案の一つである親水区域の活用に関する特別法も成立した。
予算案処理の過程で、「暴力国会」の旧態は変わらなかった。７日、本会議場と国会議長室の廊下などで激しいもみ合いとなった与野党は、８日にも、本会議場への進入を試み、乱闘劇を続けた。
朴熺太（パク・ヒテ）国会議長が８日午後１時５０分、本会長の秩序維持権を発動すると、ハンナラ党議員らは本会議場に進入し、議長席を占拠している野党議員を押し出し、本会議を強行した。この際、本会議場前の窓ガラスや植木鉢が割れ、椅子が壊れるなど、国会は騒然とした。
朴議長は午後２時を過ぎ、２度に渡り、本会議場への進入を試みたが、民主党幹部や補佐陣などに遮られ、本会議場内にいたハンナラ党所属の鄭義和（チョン・ウィファ）国会副議長に司会権を移譲した。鄭副議長は、午後４時３６分に開会宣言をし、１６分で予算案を成立させた。７日午後８時３０分に与野党が対立してから、２０時間後のことだった。
ハンナラ党は８日午前、本会議の開始に先立ち、国会予算決算特委の会議場ではなく、本庁２４５号でハンナラ党単独で予算決算委全体会議を開き、開会３分で政府予算案を可決した。
egija@donga.com
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