農産物価格の高騰を受け、今年第2四半期のエンゲル係数が8年9ヵ月ぶりの最高水準を記録した。韓国銀行と統計庁は7日、家計消費支出のなかで食料品費が占める割合であるエンゲル係数は、第2四半期の集計が13.3%だったと発表した。
今年第2四半期に家計が使った消費支出額145兆9000億ウォンのうち、食料品費が19兆4000億ウォンを占めたのだ。これは01年第3四半期の13.5%以降最も高い数字だ。
エンゲル係数は概ね、後進国であるほど高い傾向がある。米農業省の統計によると、08年現在、エンゲル係数が最も低い国は米国で、5.6%を記録し、韓国は調査対象の84ヵ国のうち29位だった。
韓国は1980年代までは30%台のエンゲル係数を記録していたが、所得水準が高まり、00年代に入っては12%台にまで下がった。しかし、グローバル金融危機を経て、昨年から再びエンゲル係数が上昇し、13%台へと高まっている。
最近のエンゲル係数の上昇は、日増しに値上がりしている農産物の価格のためだ。景気回復にも関わらず、大雪や頻繁に降る雨などの気候変動により、農産物の価格が大幅に値上がりし、食料品を買うために支払う費用が大幅に上昇した。実際、今年第2四半期の国民総所得は昨年同期より5.4%増加したものの、価格が高騰した生鮮食品の消費者物価の上昇率は11.8%を記録した。
特に、低所得層であるほどエンゲル係数の上昇により、家計への負担がさらに大きいことが明らかになった。価格が高騰した野菜・果物類への支出額が、消費支出で占める割合は、所得基準で下位29%世帯の場合、第1四半期の3.98%から第2四半期は5.15%と、1.17%ポイントが上昇した。一方、同期間、所得上位20%世帯は、同割合が2.3%から2.78%へと0.47%ポイントの上昇に止まった。
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