韓流ブームと高級化戦略で東南アジアを中心に韓国化粧品の消費が拡大し、今年、韓国化粧品の年間輸出額が初めて4億ドル(約4680億ウォン)を越える見通しとなった。6日、関税庁によると、今年上半期、化粧品の輸出額は2億3617万ドルで、前年同期対比38.7%増加した。輸出対象国も増えている。今年上半期、輸出対象国は119ヵ国で06年初めて100ヵ国を超えて以来、07年=104ヵ国、08年=107ヵ国、09年=111ヵ国へと増加傾向を示している。
韓国が化粧品を最も多く売った国は中国で、今年上半期、6541万ドル分が輸出された。続いて、日本(2778万ドル)、香港(2554万ドル)、台湾(2258万ドル)の順で上位5ヵ国が全体輸出の68.1%を占めた。
同期間、中南米地域や中東への化粧品輸出も大きく増えた。今年上半期、メキシコなど中南米地域へ輸出された金額は64万4000ドルで、昨年同期(23万5000ドル)より174%増加した。中東へ輸出した金額も832万ドルで30.7%増えた。
韓流ブームを追い風にアジアを中心に韓国女性の白い肌に憧れる心理が拡散した上、これを積極的に活用した国内化粧品メーカーのマーケティング戦略が功を奏したためだ。
LG生活健康の関係者は、「『宮廷女官チャングムの誓い』で有名な俳優のイ・ヨンエさんら、韓流ブームの主人公らをモデルにしている上、中国やベトナムの上流層女性を対象に、韓国ウォンで117万ウォンもするクリームを販売するなど、高級化戦略を展開している」と説明した。
関税庁の関係者は、「化粧水や乳液など、基礎製品の販売にとどまった過去と違い、BBクリームや機能性化粧品など品目の多様化で化粧品産業の付加価値が増加している。しかし、相変わらず輸出単価が輸入単価より低く、年間3億ドルに達する化粧品交易の赤字を記録しているだけに、高級製品の開発など付加価値の向上のための努力が求められる」と話した。
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