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認知症誘発物質を分解する「夢の酵素」、韓国研究グループが発見

認知症誘発物質を分解する「夢の酵素」、韓国研究グループが発見

Posted July. 23, 2010 08:37,   

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韓国の研究グループがアルツハイマー型認知症を誘発する毒性物質を分解する酵素を初めて発見した。学会は認知症治療材の開発に新しい転機をもたらしたものと評価している。

疾病管理本部は22日、生命医科学センターのアン・サンミ博士チームが、「グルタメート・カルボキシペプチダーゼ(GCPⅡ)」という酵素が認知症誘発物質のベタアミロイドを無毒性の小さい粒に分解することを確認したと発表した。

アルツハイマー型認知症は、アミロイドが固まりになって生じる毒性が神経細胞を破壊して発病する。研究グループは認知症にかかったネズミに1カ月間GCPⅡの生産を妨害する薬物を投与したら、大脳皮質で毒性物質のアミロイドの量が顕著に増えることを確認した。GCPⅡが体内でアミロイド除去効果を持っているということ。これまでGCPⅡは腸で葉酸を吸収し、脳でグルタメートの生成に関与する酵素とのみ知られていた。

専門家らは今回の研究について、アミロイドが脳で蓄積される過程を抑制する新しい方法を発見したものと評価した。

盆唐(ブンダン)ソウル大学病院のキム・ギウン神経精神科教授も、「認知症治療材の新しいターゲットを発見した」と評価した。

国内の認知症患者は現在約46万1000人。認知症の治療にはドネペジル、ガランタミンのように症状を緩和させる薬を使うだけだ。アミロイドは放っておいて、その代わり脳を活性化させる神経伝達物質の分泌を増やす原理だ。

今回の研究結果は、国際実験生物学会の科学技術論文引用索引(SCI)級学術誌の「米国実験生物学会の学会誌(FASEB Journal)」に掲載される予定だ。



woohaha@donga.com