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「転向スパイ・脱北芸能人の資料も北朝鮮に渡した」

「転向スパイ・脱北芸能人の資料も北朝鮮に渡した」

Posted July. 21, 2010 08:03,   

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ソウル中央地検公安1部(李鎮漢部長)は20日、現役の陸軍少将から入手した軍事機密を北朝鮮に渡した疑惑(国家保安法違反)で、朴チェソ元対北朝鮮工作員(56)を逮捕、起訴した。また、朴被告とともに、非武装地帯の無人監視システムの関連資料を北朝鮮当局に渡した容疑で、元防衛産業関連企業幹部のソン某氏(55)も逮捕、起訴した。

国防部検察団も同日、朴被告に「作戦計画5027-04」の一部内容を伝え、軍事教範を提供した容疑(軍事機密保護法違反等)で、金某陸軍少将(58)を逮捕、起訴した。しかし、金被告は朴被告がスパイだという事実を事前に知らなかったと判断し、国家保安法違反容疑は適用しなかった。

金被告は05年4月、某軍団参謀長として在職していた時、2級軍事機密の「作戦計画5027-04」の一部内容を朴被告に話し、03年9月から05年7月まで、朴被告に『歩兵大隊』と『作戦要務令』など計9冊の軍事教範を渡した容疑を受けている。また、05年7月にその見返りに、朴被告から約2600万ウォンの金品を受け取ったと、軍検察は明らかにした。

朴被告は、金被告から受け取った軍事教範とともに、△96年に江陵(カンヌン)潜水艇侵入事件で捕まった李グァンス氏の居住地の情報、△脱北芸能人の公演映像や関連資料、△国内の地図77枚などを北朝鮮に渡した容疑を受けている。ソン被告は、親交のあった軍務員から整備教範などの軍事機密を不法収集したことが取り調べで分かった。

朴被告は、90年代半ばに「黒金星」という工作名で対北朝鮮工作員活動をし、北朝鮮の作戦部(現偵察総局)の工作員A氏を知ることになった。98年、いわゆる「北風事件」で解雇された後も接触を続け、A氏に抱き込まれたという。A氏は03年初め、朴被告に会って、「韓国の軍事情報と資料を手に入れてほしい」と頼んだことが取り調べで明らかになった。

いっぽう、黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記の暗殺指令を受けて、偽装脱北した北朝鮮人民武力部偵察総局所属の金ミョンホ、ドン・ミョングァン被告は控訴せず、懲役10年、資格停止10年が言い渡され、1審の判決が9日に確定した。



ceric@donga.com mhpark@donga.com