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出口戦略は始まった、韓銀が金利引き上げ断行

出口戦略は始まった、韓銀が金利引き上げ断行

Posted July. 10, 2010 08:19,   

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韓国銀行(韓銀)・金融通貨委員会(金通委)は9日、市場の予想に反して、23ヵ月ぶりに急きょ基準金利の引き上げに踏み切った。

これを受け、さまざまな貸出金利が引き上げられ、家計や企業の利息返済負担が増大するものと見られる。今回の金利引き上げは、本格的な出口戦略(Exit Strategy)実施の引き金となり、年内の金利追加引き上げの可能性が高まったことを受け、経済全般に相当影響を及ぼす見込みだ。

金通委は同日、定例会議を開き、基準金利を史上最低水準の年2.0%から2.25%に、0.25%ポイント引き上げた。09年2月以降16ヵ月間続いてきた史上最長の基準金利の凍結行進がピリオドを打ち、超低金利時代も幕を下ろすことになった。

金仲秀(キム・ジュンス)韓銀総裁は、「上半期の経済成長率は7%を上回るものと見られ、下半期は消費者物価上昇率が3%台に進入する可能性があり、来年は3%を越えることになるだろう」と言い、「今、取り組んだほうが適切だ」と、金利引き上げの背景について説明した。

当初、金融専門家らは、金通委は来月から基準金利を引き上げるだろうと予測したが、物価上昇の圧力にいち早く対応するために、金利引き上げは欠かせないと言うのが金総裁の説明だ。氏は特に、下半期はインフレへの圧迫が一段と強まるだろうと言及し、年内の追加の金利引き上げの可能性について示唆した。

同日の総合株価指数(コスピ)は、金利引き上げが証券市場の及ぼす影響は限られたものになるだろうと言う予測が出て、外国人らが大勢買いに転じ、前日より24.37ポイント(1.43%)高の1723.01で取引を終えた。対ドルウォン相場は、金利引き上げは景気回復への自信と受け止められ、前日より13.3ウォンウォン高ドル安の1ドル=1196ウォンで取引を終えた。



achim@donga.com