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ナイジェリア戦、得点も失点もセットプレー次第

ナイジェリア戦、得点も失点もセットプレー次第

Posted June. 22, 2010 07:27,   

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21日、南アフリカ共和国ダーバンのプリンセス・マゴゴ競技場。史上初遠征ベスト16入りを狙うサッカーの韓国代表チームがワールドカップ(W杯)1次リーグB組ナイジェリアとの最終戦を2日後に控えて、決戦の地に到着した。

最終調整に取り組んだ代表チームが最も力を入れて練習したのはセットプレー。軽いストレッチとボール争いでウォームアップを済ませた後、約15分間練習ゲームを行った選手らは、残りの時間を全てセットプレーの練習に励んだ。

●セットプレーに笑ったり泣いたり

キャプテンの朴智星(パク・チソン=マンチェスター・ユナイテッド)は17日、優勝候補のアルゼンチンに1対4で敗れた後、「セットプレーの守備がきちんと行われなかったのが決定的な敗因」と話した。前半、相手のフリーキックがオウンゴールにつながって涙を濡れた朴主永(パク・ジュヨン=モナコ)も、「セットプレーの時、私がミスをしてチームを困らせた」と話し、残念がった。

一方、12日のギリシャ戦ではセットプレーのおかげで笑うことができた。長身軍団ギリシャの最も脅威的な武器と言われていたセットプレーを優れた位置選定や有機的なカバープレーで無力化させた。相手のコーナーキックチャンスで11回のうち10回、フリーキックのチャンスでは14回のうち10回を先に払いのけた。前半7分には、李正秀(イ・ジョンス=鹿島)がコーナーキックをゴールにつなげて2対0の完勝の土台を作った。

結局、勝負の行方を決定付けるカギはセットプレーということになる。許丁茂(ホ・ジョンム)代表チーム監督が21日の練習で、選手らの位置までひとつひとつ調整しながら集中的にセットプレーに磨きをかけたのもこのためだ。

許監督は、仮想のセットプレーの状況で攻撃と守備にわたって多様なテストを繰り返しながら最上の組み合わせを見つけるのに苦心した。練習が終わった後は、「セットプレーは試合序盤の流れを左右するキーポイントだ」と力強く話した。代表チームの専担キッカー、奇成庸(キ・ソンヨン、セルティック)も「特に、緊張感が高い短期戦ではセットプレー一つで勝敗が分かれる場合が多い。精巧で集中力のあるキックでナイジェリア戦に臨む」と話した。

●セットプレーで弱点を狙う

23日午前3時30分、ダーバンのモーゼス・マビダ・スタジアムで激突するナイジェリアのセットプレーに備える守備はどうだろうか。ダニエル・シュトゥ(ボルトン、191センチ)、ジョセフ・ヨボ(エバートン、188センチ)に代表される守備手らは、体格が良く力も強いが、セットプレーの守備には弱いという指摘がある。後ろへ回って入る相手選手をよく逃し、低くて速いボールの処理にも不慣れ。アルゼンチン戦でも相手のコーナーキックの時、守備手のガブリエル・エインセ(マルセイユ)を逃してヘディングゴールを奪われた。

また、ナイジェリア選手らは感情のうねりが激しい上、もみ合いが多くファウルも多い。太極戦士らがこの点を上手に利用すれば、序盤から意外と簡単に思い通りの展開に持っていくこともできる。

セットプレーの攻撃では黒人ならではの弾力と柔軟な動きが脅威的だ。攻撃手と守備手を問わずゴールを決める腕にも長けている。グループリーグ第1、2戦でコーナーキックは7回のうち4回、フリーキックは13回のうち8回をシュートへつなげる鋭いプレーを見せた。しかし、頼りにできる専担キッカーがいないというのが問題。頼りにできた左利きのキッカー、タイエ・タイウォ(マルセイユ)まで負傷で離脱し、その空白がさらに大きくなった。



niceshin@donga.com