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「北朝鮮潜水艇の攻撃」情報、第2艦隊司令部が黙殺した 監査で判明

「北朝鮮潜水艇の攻撃」情報、第2艦隊司令部が黙殺した 監査で判明

Posted June. 11, 2010 07:01,   

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軍当局は、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件が、発生した3月26日夜の緊急状況を遅れて報告しただけでなく、現場の重要な判断を歪曲・削除し、上部に報告したことが、監査院の監査の結果、確認された。

監査院は10日、天安艦沈没事件に対する中間監査の結果発表で、李相宜(イ・サンウィ)合同参謀本部議長ら現役将官13人と領官(佐官)級将校10人、国防部の幹部2人の計25人に対し、軍法により、懲戒などの処分を下すよう国防部に通知した。将官級は、李議長のほかに中将4人と少将3人、准将5人で、領官級は大佐9人と中佐1人。

監査結果によると、海軍第2艦隊司令部は、沈没事件発生6分後の午後9時28分、天安艦から1回目の事件発生の報告を受けた後、海軍作戦司令部に3分後に報告したが、合同参謀本部(合参)には17分も経過して報告した。また、天安艦から午後9時53分に「魚雷攻撃のようだ」という報告を受けたにもかかわらず、上級部隊に報告すらしなかった。

特に、天安艦付近を航海していた哨戒艦「束草(ソクチョ)」が、北上する物体を発見して射撃を加えて「北朝鮮の新型潜水艇と判断される」と報告したが、これを受けた第2艦隊司令部は、合参など上部への報告では「鳥の群れ」と発表するよう情報を操作した。

合参は、海軍作戦司令部から事件発生時間(当時9時15分と判断・実際には9時22分に発生)とともに、「爆発音を聞いた」という報告を受けたが、この時間を勝手に9時45分に修正し、金泰栄(キム・テヨン)国防部長官には、爆発音の事実を報告しなかった。

また国防部は、危機状況に直ちに招集しなければならない「危機管理チーム」を招集しなかったにもかかわらず、金長官に招集したと虚偽の報告をし、合参や関連部隊も「危機措置チーム」を招集しなかったと、監査院は指摘した。

このほかに監査院は、「国防部と合参が熱線観測装備(TOD)の映像を公開する際、『沈没3分後』の映像が存在することを知りながらも、『13分後』の映像から公開し、国民の不信を招いた」と指摘した。軍当局は4月7日、TODの映像を公開する際、削除した部分を5月末、野党議員らに公開し、疑惑を生んだ。

一方、監査院が25人の懲戒処分を求めたことで、来週以降2度にわたり、大幅な軍人事が断行されるものとみられる。大統領府の関係者は10日、「大将の人事をまず行い、中将以下の人事を行う。準備をしてきたので、長くかからないだろう」と話した。

この関係者は、人事の幅について、「監査結果に金長官に関する言及はなかった」とし、金長官の留任の可能性を排除しなかった。しかし合参議長については、「合参議長を新たに任命するには、国会の人事聴聞会を経なければならない」と述べ、更迭の可能性を示唆した。



srkim@donga.com koh@donga.com