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北朝鮮、治安担当の人民保安省を「部」へ昇格 住民統制の強化が目的

北朝鮮、治安担当の人民保安省を「部」へ昇格 住民統制の強化が目的

Posted April. 07, 2010 05:23,   

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北朝鮮が国内の治安を担当する人民保安省を「部」へ昇格した模様だ。

北朝鮮の朝鮮中央TVは5日、午後8時のニュースで、平壌(ピョンヤン)市10万世帯の住宅建設現場のニュースを伝えた際、「人民保安部建設旅団」所属のイム・ソンチョル氏のインタビューを報道した。イム氏は、「わが人民保安部は…」と、所属機関を紹介した。国内向けのラジオ放送である平壌放送は、先月30日までも「人民保安省建設旅団」という言い方を使っていたため、名称が変わったのは今月に入ってからと見られる。政府の当局者は、「放送内容は事実だが、北朝鮮が公式に発表したことはない」と話した。

このため、金正日(キム・ジョンイル)総書記が内閣所属だった人民保安省を人民武力部(軍隊)、国家安全保衛部(防諜機関)と一緒に国防委の直属機関へ移管し権限を拡大したのではないかという観測が出ている。金総書記は昨年4月、最高人民会議第12期代議員大会の際、国防委を拡大再編して、朱相成(チュ・サンソン)人民保安相(長官)が国防委員を兼職するようにした。金総書記は昨年11月下旬、貨幣改革に踏み切る直前に同機関を初めて視察した。

金総書記が治安の強化に関心を注ぐのは、内部混乱による体制不安の可能性を遮断するための措置と受け止められる。金総書記が3男のキム・ジョンウンの後継体制構築作業が進められる敏感な時期に、貨幣改革や外貨統制など計画経済復元政策の副作用により住民の動揺が広がっている状況を非常に懸念しているという証拠であるわけだ。



kyle@donga.com