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昨年8月の中国抑留国軍捕虜、1ヵ月後に北朝鮮送還説

昨年8月の中国抑留国軍捕虜、1ヵ月後に北朝鮮送還説

Posted February. 26, 2010 07:23,   

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昨年8月、中国公安に逮捕されて抑留された国軍捕虜J氏(81)の行方が分からなくなっている。

北朝鮮拉致被害者家族会のチェ・ソンヨン代表は25日、中国の消息筋の話を引用して、「J氏が昨年9月21日、中国吉林省和龍のナムピョン会館から、北朝鮮茂山(ムサン)のチルソン会館に移された後、清津(チョンジン)の保衛部に移送された」と話した。政府関係者も、「J氏が昨年北朝鮮に送還されたという説があることを政府も把握している」と話した。

北朝鮮送還説が事実なら、当初6ヵ月間、中国公安に抑留されていると見られていたJ氏が、逮捕されてわずか1ヵ月後に北朝鮮に強制送還されていたことになる。しかし、政府関係者は、「北朝鮮送還説が事実かどうか確認できていない。国軍捕虜J氏に関する様々なうわさが流れている」として、慎重な反応を示した。

J氏の行方が分からなくなり、北朝鮮送還説まで提起され、中国当局の無責任さを指摘する声が出ている。韓国外交当局は、これまで数十回にわたってJ氏の居場所と健康状態を知らせるよう中国当局に要請したが、中国は、「J氏の居場所は分からない」と答えたという。このため、韓国政府は、非公式チャンネルを通じて、J氏の所在を把握するために努力してきたが、把握できなかったもようだ。

政府関係者たちは、「J氏が中国公安に逮捕されたのは、J氏の脱北を斡旋した団体関係者が、中国内のブローカーと脱北費用をめぐってもめ、中国公安に密告したためだ」と伝えた。脱北団体関係者は、元公安職員を通じて密告したという。

政府は、J氏の問題を解決するために、中国の説得に悩んでいる。政府関係者は、「中国は、国際社会の責任ある構成員として、人道的責任を果たさなければならない。中朝関係より長期的に中国に役立つ外交が必要だ」と話した。

いっぽう、チェ代表は、「北朝鮮当局が最近、拉致被害者の各世帯に戸口調査を実施し、拉致被害者に対する監視と統制を強化している」と伝えた。



zeitung@donga.com