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国内にわずか数台「5億ウォン」の外車、突然のトラブルで訴訟

国内にわずか数台「5億ウォン」の外車、突然のトラブルで訴訟

Posted February. 11, 2010 09:26,   

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トヨタ自動車によるリコール問題が世界的な話題となっている中、車1台の価格が5億ウォンを越える高級外国製乗用車「マイバッハ(写真)」が、韓国内で法的紛争に巻き込まれている。

中堅建設会社社長のAさんは07年2月、5億3000万ウォンを払って、ベンツ社の最高級モデル「マイバッハ57S」を購入した。マイバッハは、三星(サムスン)グループの李健熙(イ・ゴンヒ)前会長が好んで乗る車として知られている。高価なため、国内に販売されたのはわずか数十台。2年以上、たいしたトラブルなく乗り回していたAさんのマイバッハが、昨年7月にトラブルを起こした。交差点で信号の前で止まっていたとき、いきなり前のガラスからウォッシャー液が噴出したり、運転席の計器板の点滅ランプが点いたりしたのだ。さらに、勝手にエンジンが止まり、エアバックまで作動した。

Aさんは事故直後、マイバッハの輸入販売代理店であるS社に車の交換を要求した。S社は、マイバッハ製造会社の韓国支社であるメルセデスベンツコリアと共に、故障の原因について調査を行った。その結果、カーナビを取り付ける過程で、回路のショートにより、トラブルが生じたという結論を下した。

S社側は、「車両自体の欠陥ではなく、カーナビを取り付ける過程で生じた不具合だ」とし、「修理や交換はできない」と、Aさんに説明した。販売社側とカーナビの設置会社が相互の責任問題を巡り争っている間、Aさんのマイバッハは、故障してからずっと車の整備所に止まっている。

Aさんは、「カーナビは、車を購入する際、販売会社の方で取り付けたもので、突然のトラブルは明らかに車そのものの欠陥と見られるため、販売会社は完全な製品と取り替えるべきだ」として、10日、ソウル中央地裁に訴訟を起こした。S社側は、「海外でも似たような事例は全くない」とし、「車そのものの欠陥ではないため、訴訟過程で十分に説明するつもりだ」とコメントした。



baltika7@donga.com