「スマートフォンを活用したモバイル株式取引と中国市場への進出を両翼に、知融業時代を先導していきます」
SK証券の李鍱昇(イ・ヒョンスン)代表(44)は20日、記者懇談会で、「もう金融は単にお金を流通するのではなく、知恵を活用し、流通する知融業に変わりつつある」とした上で、「強くて幸せな金融投資会社という目標を持って、公開ネットワークを構築し、お客さんに感動を届けたい」と話した。特に、「今年は、SK証券の新しい跳躍が始まる元年になる」とし、強い自信を示した。
08年6月、42歳だった李代表がSK証券代表に就任すると、証券業界は同氏の言動に注目した。行政考試32回出身で財政経済部を経て、GEエネルギー・コリア社長など民間企業まで経験した李代表が、積極的な経営に乗り出すと予想したからだ。しかし、彼の1年半は予想とは違い静かだった。李代表は、「世界的な金融危機のため、リスク管理やコンプライアンス(法令遵守)、人材育成に重点を置き、社員の垣根としての役割に充実した」と説明した。さらに、「今は危機を克服し、基礎体力をつけたため、積極的に取り組む」と話した。
李代表は、SK証券の新しいキーワードとして「スマートフォン」と「中国」を挙げた。スマートフォンは、端末機の機能向上や便利な取引を好む投資者のニーズがあいまって、今後、モバイル取引人口が爆発的に増加する上で、中核になるということだ。李代表は、「様々なコンテンツを確保する一方、便利で安全なプログラムを開発し、モバイル・トレーディング市場で競争優位を占める。今年、モバイル市場で新規のお客さん1万人を誘致し、80億〜100億ウォンの追加収益をあげる」と話した。
中国への進出は、SK証券がグローバルな金融投資会社に成長するための土台作りだ。李代表は、「SKグループレベルの中国統合法人の設立計画により、多様な金融需要の発生が予想される」とし、「新事業開発チームを拡大し、金融専門スタッフを北京に前進配置するなど先制的に対応し、独自の収入源の開発に取り組む」と話した。
リサーチセンターの強化も、引き続き推進する予定だ。李代表は、「リサーチ機能は、『知融』の中核だ」とした上で、「お客さんに差別化したオン・デマンド型の情報を提供するため、リサーチセンターを2年以内に業界トップ5に育成する」と強調した。
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