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韓国政府、「臨津江放水」で北朝鮮に謝罪要求

韓国政府、「臨津江放水」で北朝鮮に謝罪要求

Posted September. 09, 2009 08:24,   

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政府は8日、北朝鮮の臨津江(イムジンガン)の無断放水で、民間人6人が死亡、または行方不明となった事態を受け、北朝鮮側に謝罪を公式に要求した。政府は同日、統一部報道官の論評を通じ、「北朝鮮の無断放水で、韓国国民の人命被害が発生したことに対し、責任ある北朝鮮当局の十分な説明と謝罪を求める」と明らかにした。李明博(イ・ミョンバク)政権発足後、政府が北朝鮮に遺憾表明を越え、公式謝罪を求めたのは初めて。

千海成(チョン・ヘソン)統一部報道官は7日、北朝鮮側が「臨津江上流のダムの水位が上昇し、緊急に放水することになった」と説明したことに対し、「北朝鮮側が無断放水を事実上、認めたわけだが、納得できる水準ではなく、深刻な人命被害についてまったく言及がない」とし、繰り返し遺憾を表明した。千報道官は、北朝鮮側が謝罪要求に応じない場合の対応方針を問う質問に、「予断で言うことは適切でない」とし、具体的な言及を避けた。

一方、李明博大統領は同日、北朝鮮の臨津江無断放水にともなう人命被害と関連し、「罪のない国民6人が犠牲となり胸が痛い。疎かな点がないよう今回の状況を徹底的に点検せよ」と述べた。

李大統領は同日午前、大統領府で開かれた閣議でこのように述べた後、「再び、このようなことを繰り返さないよう対策を検討せよ」と関連省庁に指示した。

これと関連し、大統領府のある関係者は、「先月26日と27日、黄江(ファンガン)ダム一帯の集中豪雨で、ダムの水位が上昇したようだ。自然発生的な水量増加にともなう放水と見える。だが、人命被害が発生したのは、放水の事実を事前に通知しないなど、北朝鮮に誠意がないためだ」と指摘した。

金星煥(キム・ソンファン)大統領外交安保首席秘書官は同日、定例会見で、「水攻」か、どうかの質問に、「さらに分析してみなければ、正確な意図は分からない。すべての可能性を探っている」と述べた。さらに、「今回の事態の本質は、北朝鮮の放水に、無人自動警報システムが作動しなかったことだ」と述べ、大統領府の対応に限界があったことを強調した。

金首席秘書官は、「国家危機対応マニュアルを補強する作業を行ない、特に、南北の境界地域で、このような事態が発生時、どのように報告が行なわれるべきか点検している」と述べた。また、「今後は、肉眼で確認後、状況を知らせるシステムも並行する」と付け加えた。



kyle@donga.com koh@donga.com