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各国の景気刺激策は一時成功、来年が正念場 米専門家が分析

各国の景気刺激策は一時成功、来年が正念場 米専門家が分析

Posted September. 09, 2009 08:24,   

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「世界経済は、今年末にプラス成長を遂げ、回復するでしょう。しかし、ダブルディップ(景気低迷後、回復するものの、再び低迷に陥る二重低迷現象)の危険性に注目している。来年は(回復の勢いが)逆転する可能性を排除できない」

米ワシントンの世界銀行本部には、世界経済を分析する経済学者45人が勤めている。彼らを統括するハンス・ティマー・経済予測グループ・ディレクター(写真)は4日、東亜(トンア)日報とのインタビューで、非常に慎重な分析結果を口にした。

——経済危機は、すでに終わったと語る人々もいるが。

「リセッション(resession=景気後退)をどのように規定するかにかかっている。生産や成長の下降という側面から見れば、リセッションは終わったといってもよさそうだ。しかし、リセッションを高い失業率などの観点から規定するなら、依然、解決しなければならない巨大な問題が複数残っている。

——韓国経済は実際、回復を示しているか。

「韓国経済の回復の勢いは、政府の景気てこ入れ策の成果によるものだが、それと同時に東アジアという地理上の利点も働いている。東アジアは、欧州や米国で起きた出来事より、影響が少ない」

——韓国政府の危機への対応は、適切だったか

「迅速かつ有効だったと思う。金融危機は、韓国に対し、直接的で強力な影響を及ぼした。リーマン・ブラザーズ破綻直後、韓国では資本流出への緊張が高まった。しかし、そのような懸念は、非常に効果的で迅速に扱われた。しかし、韓国の経済回復が、持続可能なものであるかどうかについては、一部、疑問が残っている。現在の回復の勢いは、主に政府支出や景気刺激策によるものだが、これは持続可能なものではない。民間部門や消費市場が回復を主導することが求められる。さらに、重要なことは民間部門が、「今後、数年は高い生産性の成長が見込まれ、さらに多くの投資を行ってもよいだろう」という自信を取り戻したことである。自信を取り戻すことができれば、韓国の経済回復は、持続可能なものとなるだろう」

——再び経済危機に見舞われる可能性はないか。

「主要諸国の危機対応策は、短期的には効果的かつ迅速だったが、長期的には大きな課題が、依然、解決されずにいる。資産価値のバブルをどう扱うか、そして、成長の勢いへと転じたとき、どのようにバランスの取れた成長を遂げることができるか、などが課題となっている。短期的にみれば、インフレへの懸念はそれほどない。我々はこの1年、危機の深刻さを見守ってきただけで、未だにその原因を解決できずにいる。年内にプラス成長や回復の勢いが現れるだろうが、来年、多くの国々で景気刺激策が終わることになれば、再び後退する可能性も排除できない」



sechepa@donga.com