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横領容疑の元大統領秘書官に懲役6年の判決

横領容疑の元大統領秘書官に懲役6年の判決

Posted August. 26, 2009 08:34,   

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泰光(テグァン)実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)元会長から4億ウォン相当の金品を受け取った上、大統領の特殊活動費12億ウォンあまりを横領した容疑で拘束起訴された元大統領総務秘書官、鄭相文(チョン・サンムン)被告に対して、懲役6年の重刑が言い渡された。

ソウル中央地裁・刑事合議22部(李圭鎮部長判事)は25日、特定犯罪加重処罰法上の収賄や国庫損失などの容疑で起訴された鄭被告に対する1審の公判で、大半の容疑事実に対して有罪を認め、懲役6年、追徴金16億4400万ウォンを言い渡した。

裁判部は、「鄭元秘書官は(故盧武鉉前大統領の夫人)権良淑(クォン・ヤンスク)女史からの依頼を受け、現金3億ウォンを受け取ったと主張しているが、朴元会長はそのような事実は聞いておらず、鄭元秘書官を対象にカネを渡したと一貫して供述している」と述べた。

大統領・特殊活動費の横領容疑についても、「国庫損失はもとより、これを借名で保管したのは、犯罪収益の隠匿犯罪に当たる」と加えた。そのうえで「鄭元秘書官の行為は、最高で無期懲役が可能なほど罪質が重いが、盧前大統領の家族のために一部の罪を犯しており、秘書官の職務に関連しての不法行為は行わなかったことなどを考慮に入れた」と量刑の背景を説明した。

一方、同日、朴前会長などから不法政治資金を受け取った容疑などで起訴された民主党議員、李光宰(イ・グァンジェ)被告の公判では、朴前会長の女性秘書である李某氏が証人として出席した。李氏のカレンダーや日記には、朴前会長が政官界のどんな人物と、いつ、どこで会ったのかが書かれており、いわば「朴淵次ゲート」の捜査で重要な手がかりとなっていた。

刑事合議23部(洪承勉部長判事)の審理で行われた公判で、李氏は、「06年4月17日の卓上カレンダーに『ロッテホテル38階、李』と書かれており、それは李議員と会ったことを意味する」とし、「李議員に手渡すカネを用意するよう指示を受けたことはないが、朴前会長は普段からカバンに数万ドルを詰め込んで持ち歩いていたと思う」と証言した。

朴前会長は最近の公判で、「当時、ホテルのレストランで李議員に手渡すため、5万ドルをタンスに入れておいて来た」と陳述したが、李被告は「私にカネを渡そうとしたが、強く断った」と返した。



bell@donga.com