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[オピニオン]大統領の電話スキンシップ

[オピニオン]大統領の電話スキンシップ

Posted August. 18, 2009 06:31,   

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民主党所属のバラク・オバマ米大統領は、上院議員に当選後、共和党出身の当時ジョージ・ブッシュ大統領のお祝い電話を受けた。以後、オバマは他の上院議員らと一緒にホワイトハウスの午餐会に招待された。オバマは著書の「合衆国再生」で「2回の接触で、ブッシュ大統領に好感を覚えるようになった」と打ち明けた。

◆オバマも、与野党の議員らと幅広い「電話スキンシップ」を維持している。オバマは大統領就任以後、景気浮揚のため、8000億ドルの公的資金の投入法案の成立に向け、暇さえあれば、共和党議員に電話をかけ、法案の説明と共に協力を要請した。民主党所属のビル・クリントン元大統領も在任時代、多数党の力で働きかけてくる共和党議員に電話をし、政府政策について根気強く説得した。このおかげなのか、クリントン政権で主要法案に賛成した共和党議員の割合が、与党である民主党より高くなったこともよくあった。故人になった小淵恵三元日本首相は、各界各層に電話をかけるいわゆる「小淵フォン」で一時、支持率を2倍も引き上げたこともあった。

◆李明博(イ・ミョンバク)大統領は、先月からハンナラ党議員に予告なしに電話をかけている。大統領候補の予備選挙の際、支援してもらった議員はもちろん、親朴(朴槿恵寄り)系の議員にも電話をし、安否を問うか、政治懸案について話し合ったりしている。李大統領の電話スキンシップは、民心との疎通強化のためでも歓迎すべきことだ。その電話の対象を野党議員にまで広げるのも考慮に値する。

◆李大統領が8・15慶祝辞で提案した選挙制度と行政区域の再編のような政治改革策の場合も、国民のコンセンサスと政界の合意があってこそ、効果的に推進されることができる。民主党の丁世均(チョン・セギュン)代表は昨日、「前から民主党は地域主義の解消の重要性を強調してきており、中・大選挙区制をはじめ、様々な方策を出している」とし、歓迎の意を明らかにした。しかし、丁代表は、国会で成立したメディア法を相変わらず、問題視しつつ、李大統領の提案の真正性に疑問を呈している。このような時に必要なのが、大統領の電話スキンシップではないかと思う。お互いに通話を重ねるうちに、「一度、膝を付き合わせて、語り合ってみよう」という声が出るかも知れない。

朴成遠(パク・ソンウォン)論説委員 swpark@donga.com