09ピースカップ、アンダルシアB組予選第2戦が行われた29日、スペイン・マドリードのサンティアゴ・ベルナベウ競技場。
スペインサッカーの自尊心、レアル・マドリードのホームであるサンティアゴ・ベルナベウ競技場がしばらく静寂に包まれた。競技場に駆けつけた6万あまりのファンは、固唾を呑んで主審の手を凝視した。「ピー」。主審のホイッスルが長く鳴り、PKを宣言した。続いて、競技場はファンの大歓声に覆われた。老若男女問わず、ほとんどが立ち、口を揃え、ある名前を連呼した。その名は他でもなく「ロナウド」だった。
2日前にレアルに移籍したが、公式デビュー戦でゴールが決められなかったクリスティアーノ・ロナウド(24)が後半3分、PKを獲得した。絶妙な個人技で南米チャンピオンのリガ・デ・キト(エクアドル)のDF2人を交わし、シュートのチャンスを作ったが、焦ったDFに足をかけられ転倒した。キッカーに出たロナウドは、鋭い視線でボールを凝視し、大きく深呼吸した。右足のインサイドに当ったボールは、右側のゴールネットを割った。
ロナウドは、後半8分には、2対0でリードするきっかけとなったエステバン・グラネロの追加ゴールにも決定的な役割をした。ロナウドが、アークの正面から強く放ったシュートがGKの手に当って流れたボールをグラネロがゴールにつなげた。レアルはリガ・デ・キトを4−2で下し、準決勝に進んだ。先に行われたA組予選では、イタリア・セリエAの名門・ユベントスが城南一和(ソンナム・イルファ)を3−0で勝利した。
これで、レアルとユベントスは準決勝で激突することになった。1902年創設されたレアルは、スペインリーグ優勝31回と欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ9回の優勝に輝く名門。レアルと対戦するユベントスもセリエA最多優勝記録(27回)を有するイタリアサッカーの自尊心。
レアルとユベントスが激突する「予め見るチャンピオンズリーグ決勝戦」は8月1日、セビリアで行われる。
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