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李東国の代表入り?…能力はあるが、根強い疑問符

李東国の代表入り?…能力はあるが、根強い疑問符

Posted July. 18, 2009 08:14,   

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#シーン1〓02年5月、韓日ワールドカップ(W杯)代表選手の最終リストが発表されると、子どもっぽい顔のある青年は頭を抱えた。当時23歳の李東国(イ・ドングク)。韓国サッカーの未来を担っていると評価されていた彼にとって、代表チームから外されたのは大きな衝撃だった。フーズ・ヒディンク監督は、「体格がよく、ゴール感覚もあるが、精神力と集中力が弱いのが残念だ」と、脱落の背景を説明した。

韓日W杯4強神話は、国民のみんなには祝福だったが、李東国には挫折だった。彼は、「韓国戦は一度も見なかった」と言うほど、落胆していた。他の代表チームの選手が兵役を免除してもらう特典を享受し、海外へ進出した03年、李東国は静かに軍に入隊した。

#シーン2〓06年4月、李東国はもう一度行き詰まりを経験した。仁川(インチョン)ユナイテッドとの試合中、右ひざの十字じん帯が破裂した。プロサッカーと代表チームの試合で猛活躍していた彼の代表チームへの抜擢は当たり前のことのようだった。李東国も「軍隊で肉体的にも精神的にも成熟した」と言い、強い意欲を示した。しかし、いきなりの負傷で李東国は再び涙を流すしかなかった。

●ゴールの嵐で再び代表入りを夢見る

永遠と捕まりそうになかった太極マークの夢が再び近付きそうだ。最近、絶頂のゴール感覚を誇示している李東国(30=全北現代)のことだ。今年初めまでも李東国は代表チームから遠ざかったかのように思われた。しかし、彼はこれ見よがしに復活した。正規リーグ13試合で12ゴールを決め、得点1位をマーク。FAカップ3試合でも4ゴールを決めて得点2位につけている。史上初の正規リーグとFAカップ得点王の席巻が現実味を帯びてきている。

李東国の得点パレードが続くと、自ずと代表チームへの再乗船の可能性もまな板に乗せられた。許丁茂(ホ・ジョンム)代表監督は、「しばらく見守る」という慎重な立場を示している。許監督は、「李東国は長所の多い選手だが、活動量など補わなければならない部分も確かにある」とし、「もうしばらく見守ってから、代表チームに選抜するかどうかについて考慮する」と話した。

だとしたら、李東国を見守ってきたプロ球団監督たちの考えはどうだろうか。彼らは、「代表選手の選抜は監督固有の権限だ」とし、慎重な言い方をした。監督ごとに追求する試合のスタイルが違うため、それに合致する選手を選ぶのは代表監督固有の領域だという説明だ。

しかし、質問に応じた9球団の監督のうち、半数以上の5人は、現在、李東国の技量が代表チームの水準に到達しているということに同意した。全北(チョンブク)のチェ・ガンヒ監督は、「今の李東国は、最盛期よりも良い」と評価した。江原(カンウォン)FCの崔淳鎬(チェ・スンホ)監督も、「今の能力なら、代表チームに入れても十分だ」と話した。

●代表抜擢には疑問符

しかし、プロ球団の監督らは、「本人が代表チームの監督だったら、李東国を選ぶのか」という質問に対して留保的な態度を見せた。5人が、「もう少し様子を見る」と答えた。これは能力も重要だが、チーム全体の組織力も無視できないためと受け止められる。

ある監督は、「朴智星(パク・チソン)など何人かの選手を軸に歯車のように動いている今の代表チームに李東国を投入すると、組織力を再調整する冒険をしなければならない」と話した。

監督らは、李東国が代表メンバーに名を連ねるための必要条件として、「より多くの運動量」(4人)を最も多く指摘した。過去に比べて動きは良くなったが、相変わらず「助けてもらったゴール」が多いということだ。この他にも、「ドリブルと突破力」(2人)、「体力」(2人)も李東国が補わなければならない点として指摘された。



niceshin@donga.com