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ペンション・オーナーの通報で集団自殺防ぐ

ペンション・オーナーの通報で集団自殺防ぐ

Posted April. 24, 2009 03:25,   

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22日午後7時25分頃、江原道(カンウォンド)の洪川(ホンチョン)警察署状況室に一通の電話がかかってきた。洪川郡西面(ホンチョングン・ソミョン)のあるペンションのオーナーのホン某氏(50・女)が、「様子がおかしい若い男女5人が宿泊したいと言ったので、断った」と通報したのだ。

警察は、集団自殺を疑って、ただちに管内の自治会長や宿泊業者約1000ヵ所に「グレーのレンタカー、男性3人、女性2人の宿泊客を見つけたら通報してください」というメールを送った。昨年、事件予防のために構築した一括メール送信システムを使った。

しばらくたった7時38分頃、西面の別のペンションのオーナー李某氏(55)から、「男女5人が宿泊している」という通報を受けた。20分後に、刑事7人がペンションに到着した。李某氏(25=蔚山)やユ某氏(16=忠南公州)ら一行は、野外で肉を焼いて食べ、焼酎やウィスキーなど、酒を飲んでいた。

警察は、心証だけで彼らが集団自殺を図ろうとしていると決めつけることはできなかった。警察は、「最近、集団自殺事件が相次いで起こっている。協力してほしい」と言った。すると、一行は、「何の話だ。私たちは遊びに来ただけだ」と言って、首を横に振った。

住所を聞くと、5人の答えはばらばらだった。蔚山(ウルサン)、公州(コンジュ)、富川(プチョン)、始興(シフン)、清州(チョンジュ)。集団自殺の心証が確証に変わった瞬間だった。警察は、レンタカーのトランクを開けるよう求め、その中から練炭6個と着火炭15個、炭火をおこして入れる火鉢、ガムテープなどを発見した。最近、江原道で発生した連続集団自殺に使われた物だった。警察は、一行を追及し、ついに「一緒に死ぬために来た」という陳述を確保した。ペンションのオーナーの通報と警察のメール送信システム、迅速な対応で、5人の生命を救ったのだ。

警察は、彼らを警察署に連行して取り調べた後、23日、家族に引き渡した。彼らは、ネットの自殺サイトで知り合い、メールを通じて集団自殺をしようとしていたことが分かった。

警察は、「集団自殺の予防に向けて、宿泊業者に通報の要領を知らせていたことが、貴重な生命を救うきっかけになった」とし、予防活動をさらに強化する計画だ。警察は、△宿泊客に年齢差があり、△会話が少なく、ぎこちない様子で、△レンタカーを利用し、△荷物の中味が見えないようにしている場合には、よく判断して通報するよう呼びかけている。



imlee@donga.com