韓国と中国は3日、北朝鮮の長距離ロケット発射が、北東アジアの平和と安定に否定的な影響を及ぼすという点で一致し、北朝鮮が、ロケットを発射する場合、関連国間の協議が必要だということで共感した。
英国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領と中国の胡錦涛・国家主席は同日午前11時(韓国時間午後7時)、ロンドン市内のマンダリン・オリエンタルホテルで、40分間にわたって首脳会談を行ない、このように意見が一致したと、李東官(イ・ドングァン)大統領府報道官が伝えた。
李大統領は、「北朝鮮のロケット発射は、国連安全保障理事会の対北朝鮮決議第1718号を明白に違反したもの」と規定し、国連安保理付託を通じて、国際社会の強力な意志を示す必要があると強調した。胡主席は、北朝鮮のロケット発射が、北東アジアの安定を阻害する要因という点では意見をともにしたが、米国と日本が推進している国連安保理制裁決議案には、慎重な態度を示したという。
両首脳は、6者協議を通じた北朝鮮核の完全かつ検証可能な廃棄プログラムが早期に進展する必要があるという点で共感し、これに向けて両国が緊密に協力していくことで一致した。両首脳は、昨年合意された韓中「戦略的協力パートナー関係」がスムーズに発展していると評価し、様々な協力事業を履行して、さらに深めていく考えだ。両首脳はさらに、2日に開かれたG20首脳会議で、財政支出の拡大などのマクロ経済政策協力、保護貿易主義の阻止、国際金融監督体制の強化、不良債権の処理などで進展した論議が行なわれたことを高く評価した。
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