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「夫婦間の強姦罪」認める初の判決

Posted January. 17, 2009 07:56,   

夫婦間にも強姦を認める初の判決が出た。

釜山(プサン)地方裁判所刑事5部(高宗柱部長判事)は16日、外国人の妻(24)を凶器で脅し、強制的に性関係をもった容疑(特殊強姦)で起訴されたA被告人(42)に、懲役2年6ヵ月、執行猶予3年を言い渡した。

裁判所が、夫婦間の強制的性関係に強制醜行罪を適用したことはあるが、強姦罪を適用したのは初めて。

裁判所は、「他国で苦しくさびしい境遇に置かれた妻に対し、愛でいたわるべきところを、苦しみを与え、自分の欲求を満たすために妻の性的自己決定権を無視し、暴力的に強姦したものであり、法適用に問題はない」と明らかにした。

また、「刑法上『婦女』に『婚姻中の婦女』を除くという根拠はなく、強姦罪の保護対象を『女性の貞操』ではなく人格権にあたる『性的自己決定権』と見るため、妻にも同じ権利がある」と付け加えた。

しかし、「A被告人が過ちを悔い、犯罪の前科がない点や、妻が善処を望んでいる点を考慮して、執行猶予を下す」とした。

結婚情報会社の紹介で、06年8月にフィリピン女性と結婚したA被告人は、08年7月、妻が生理中だと言って性関係を拒否すると、凶器で脅し、性的暴行を加えた容疑で、非拘束起訴された。A被告人は、「一部納得できない判決」だとして、控訴する意思を表明した。



toto@donga.com