8ヵ月の娘を持つ金ミンジさん(31、ソウル瑞草区良才洞)は、ウェット・ティッシュだけでも3種類も買う。歯磨きの代わりに口の中を拭くためのティッシュと、口と手洗い専用のウェットティッシュ、オムツを取り替える際に使うウェットティッシュがそれである。
娘の服は化学添加剤の入っていない天然の洗濯石鹸で洗い、界面活性剤の入った繊維柔軟剤の代わりに日本製の液状クエン酸を水に溶かして使う。1ヵ月間のウェットティッシュや洗剤の購入費だけでも5万〜10万ウォンにも上る。
金さんは、「最近、大手スーパーやデパートに行けば、幼児の衛生用品だけでも数十種類に上る。アトピーや喘息への心配のため、この程度の支出は大きな出費とは思わない」と話した。
●消費市場の「大口客」はゴールドママ
ここ2、3年間、「ゴールドミス」が消費市場の「大口」だったなら、今年は小さい子どもを持つ金さんのように、我が子のためなら出費を惜しまない「ゴールドママ」たちだ。
大手スーパー業界で最多の出店数を誇るイーマートは今年6月、7歳以下の子供を持つ30代の女性客を対象にした会員制クラブ「ママキッズ」の会員らの購買性向を分析した。その結果、彼女たちの1ヵ月間の用品購買回数は3.9回で、一般客(2.8回)より1.1回も多かった。ママキッズ会員の1ヵ月間の購買金額も1人当たり25万7000ウォンで、一般客(13万4000ウォン)の2倍弱となっている。
ゴールドママらが主として大手スーパーで購入する製品は粉ミルクやオムツ、ウェットティッシュ、子供向けの歯磨きなど、子育てには欠かせない消費財。ほとんどが半月ほどで使い切れる消耗品で、ゴールドママたちの売り場への訪問回数もその分だけ頻繁になった。
1世帯あたりの子供の数が減り、幼児関連商品は相対的に割高なプレミアム製品が人気を集めている。毎日(メイル)乳業のプレミアム級の粉ミルク「アブソリュート・グン」の小売価格は、一般粉ミルクの2倍弱の2万7000ウォン台だが、上半期(1〜6月)の売上は、昨年上半期(7〜12月)より40%増となった。
ゴールドママらの購買力が日増しに増大し、最近の流通業界では、「ベビーカーのレンタル率を見れば、当日の売上が分かる」という話が定説となっている。
新世界(シンセゲ)デパート本店マーケティング・チーム長のナム・ユンヨン氏は、「子供づれの客が売り場を頻繁に訪れるほど、売上は急増する」と話した。
●ゴールドママの心をつかめ
流通業界ではゴールドママに狙いを定めて、さまざまなマーケティング活動を展開している。
イーマートは、ママキッズクラブの会員に割引券を提供し、子供2人以上の客にはカードポイントを2倍も上乗せしている。ママキッズクラブの会員は06年末、9万1000人余りから現在は29万7000人あまりへと増えた。
イーマート顧客企画チームの李ユヒョン課長は、「親子で一緒に楽しめるさまざまなカルチャーイベントの入場券や、無料で本をプレゼントするイベントも行っている」と話した。
現代(ヒョンデ)デパートは、狎鴎亭洞(アプクジョン)本店や貿易センター店の食品売り場に、「かわいい」サイズの子供向けのショッピングカートを用意している。母親と一緒に訪れた子供たちがお菓子やヨーグルト、果物などをカートに入れて、遊び心地での買い物へ体験を誘導するというのが、デーパート側の説明だ。
また、ショッピングカートに子供を座らせたまま買い物をする主婦が増えたことを受け、ロッテホームショッピングではショッピングカート用の子供衛生カバーを発売している。
ファッション業界のFnCコーロンも、マークバイマークジェイコブス売り場で、ショップ・イン・ショップ(shop in shop=店の中のミニ店)の形で販売してきた子供向けのファッションブランド「リトルマーク」の事業を強化し、近いうちに独立した売り場をオープンする計画だ。
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