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[オピニオン]罰金効果

Posted July. 23, 2008 09:31,   

シンガポールに団体旅行をしたことのある人なら、似たような経験をしたことだろう。地元のガイドさんが真っ先に注意を与えるのが、罰金制度である。道にごみを捨てたり、唾を吐くと30万ウォン(2回目からは加重)、電車で食べ物を食べても30万ウォン、禁煙エリアでタバコを吸うと60万ウォン…。普通の韓国人が韓国でやっているように、シンガポールでも同じ行動をしたら、罰金が1日に何と1000万ウォンにもなると、ある週刊誌が推算したこともある。これぐらいになると、いくら肝の据わった人であっても、法を守らずにはいられないだろう。

◆政府は昨日、公務員と公務員に準ずる人が賄賂性の金品を受け取る場合、懲役刑と共に金品授受額の2〜5倍に達する罰金を科す内容の関連法の改正案を議決した。賄賂を要求したり授受の約束だけをした場合にも適用される。現行法上、賄賂罪には懲役、資格停止、没収・追徴だけが適用され、罰金は科されない。賄賂犯に対する実刑判決率が40%も満たない状況で、懲役刑中心の処罰だけでは汚職の根絶に限界があり、罰金刑を加えることにしたというのが、法務部の説明だ。

◆身体の自由を剥奪する自由刑であり、財産を剥奪する罰金刑であり、刑罰の基本趣旨は、違法に対する相応の処罰と犯罪予防である。韓国でも罰金刑が幅広く適用されている。しかし、大体、罰金の金額が低く、不法性が比較的少ない行為にのみに対して科されるため、処罰と予防の実効性が低いと指摘されている。そこで、一部では先進国のように、罰金刑を大幅に強化する一方、犯罪の程度と犯罪者の経済的な負担能力を連携して罰金を科す日数罰金制度を導入しようという意見も出ている。

◆警察庁によれば、昨日まで不法ろうそく集会に参加して警察に連行された人は、計1027人だ。このうち、拘束された人が9人で不拘束が936人、即決審判(即審)56人、訓戒が26人だ。だが納得できないのは、即審で釈放された人のほとんどが10〜20万ウォンの罰金形を言い渡されていたが、警察署での拘禁日数に応じて1日5万ウォンずつ補償する制度のため、実際は一銭の罰金も払わなかったということだ。まさに寛大な政府であり警察である。不法を犯した人がかえって大声を出す世間になった所以が分かる。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com