米国産牛肉の輸入に関する長官告示が26日付の官報に掲載されたあと、一部のデモ隊が暴力化し過激化していることについて、KBS、MBC、ハンギョレ新聞、京郷(キョンヒャン)新聞など一部のメディアが、警察の過剰鎮圧が招いた結果だなどと報じ、現場の実態を歪曲しているとの声が上がっている。
KBSの「ニュース9」は26日〜28日の間、デモ関連ニュースを10件あまり放送したが、一部のデモ隊の暴力よりは警察の強硬鎮圧に焦点を合わせた報道が多かった。KBS「ニュース9」は26日夜の「夜通しで衝突…139人連行、負傷者続出」というタイトルの報道で、ある市民が「警察を動員して防いでいること自体暴力だと思う」と話し、「警察の公権力=暴力」と受け取れるインタビューをそのまま放送した。
MBCの「ニュースデスク」も26日夜、「こんなにまで過激に出る必要があるのか。わたしたちはろうそく一つしか持ってないのに」、「興奮した警察が市民を足で蹴り、これを目撃した市民が警察に飛び掛った」などと報道し、警察が原因を提供したと強調した。
京郷新聞は27日付で、デモ隊が過激化した原因を警察の強硬鎮圧と、市民たちを「暴徒」と決め付けた保守派のマスコミのせいだとして、すべての責任を政府とマスコミに擦り付けた。同紙は1面トップに「国民抵抗拡散」という見出しで、「米国産牛肉の輸入に立ち向かう国民の抵抗が広がっている」と書き、暴力的なろうそくデモについて国民的な抵抗だと解釈した。
ハンギョレ新聞も27日付の5面で、警察機動隊の方から飛んできた石で負傷者が続出し、消火器と散水を乱射したと報じるなど、警察側の鎮圧の過激さを中心的に伝え、デモ隊の暴力については簡単に触れるに止まった。
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