アフリカ・ケニア出身の父親と米白人の母親の間に生まれた「ハイブリッド」バラック・オバマ民主党上院議員が、米国歴史の「ニュー・チャプター(新しいページ)」を開いた。
米国の主要政党で黒人の大統領候補が誕生したのは、1776年、米国が独立を宣言して以来232年、1789年ジョージ・ワシントンが米国初代大統領になって以来219年ぶりの「出来事」である。
米国マスコミも3日、オバマ議員が民主党候補の資格獲得に必要な代議員数(マジック・ナンバー)を確保したことを受け、一斉に「歴史的な瞬間(historic moment)だと評価した。
●新しく開かれる米国の「ニュー・チャプター」
11月、大統領選挙本選が勝利のカギになるはずだが、米国内では既にオバマ候補が米国の歴史に「ニュー・チャプター」を書き始めたという評価が多い。何より米国の有権者らは、もう肌の色が米国の指導者を選ぶ上でハードルにならないことを立証した。相変わらず米国社会には見えない人種差別が存在する「不均衡な真実」であるが、少なくとも公式的に現れた米国人の票心は人種差別をしなかった。
ジョージワシントン大学のカーク・ラースン教授は「オバマ民主党候補の誕生により、米国社会で最も解決の難しい課題の一つだった人種間の関係で、新しい変化と契機が作られた」と述べた。
若い有権者の政治参加への熱意も、米国社会の新しい章を開く上で一役買った。米全体の有権者の21%である4400万人と推算される18〜29歳若者が見せた積極的な政治参加は、オバマ候補の「黒い突風」に一番大きな原動力となった。
このような変化の根底には、人種的に多角化された社会が存在している。ベビーブーム世代以後の米国人は、中南米、アジア、アフリカ、中東系など、世界中から来た移民者と学生時代から付き合ってきた経験があるため、肌の色による拒否感が相対的に少なかった。
●オバマ革命の動力
オバマ突風は、一言で「変化」と「希望」に対する米国人の渇望の反映だと解釈できる。オバマ候補が遊説の度に声高に叫ぶ「我々にはできる(Yes, We Can)」というメッセージは、米国人の胸を騒がせる最も強力なメッセージになった。
一時、90%以上の米国人の指示を得ていた「テロとの戦い」に対する米国人の嫌気も、米国社会がこれまで経験したことのない新たな指導者を別に拒否することなく受け入れられるような土壌になった。
ブルキンス研究所のウィリアム・ガルストン先任研究員は「いつの間にか『変化』という言葉は最高の善に位置付けられた」と話し、「若い有権者の間では、オバマ候補が訴える変化の具体的な内容について知ろうとするよりは、変化そのものに熱狂する姿を見せたりもした」と述べた。
●生まれつきの和合者
タフツ大学フレッチャー法律外交大学院のアラン・ヘンリクスン教授は、「アフリカ出身の父親と白人の母親の血を受け継いだオバマ候補は、『生まれつき(nature-born)』の和合型リーダーだ」と評価した。
彼の登場は、米国だけでなく世界からも前向きに評価されている。ブッシュ政権時代、一方主義に基づいた米国の「押し通す」外交に脅威を感じた国々は、特に米外交スタイルの変化に期待を寄せている。
勿論、オバマ候補の革命は未完に終わるかも知れないという指摘もある。人種問題が敏感なことから、匿名を要求したある選挙専門家は「結局、『ブラッドリー効果』が今度の大統領選挙でもオバマ候補の足を引っ張る可能性が高い」と述べた。
ブラッドリー効果とは、1982年、カリフォルニア州知事選挙当時、黒人だったトム・ブラッドリー候補が世論調査ではリードしていたものの、本番の投票では敗北したことから由来した言葉。保守的な白人社会が黒人大統領を認められないだろうという主張も出ている。
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