
顔はこわばっていた。着ていた上下黒のスーツがもどかしい気持ちを物語っているようだった。彼は、サッカー選手だが、サッカーの話が出ると言葉を控えた。
イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに所属する朴智星(パク・チソン、27)が25日、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)のチョンゴク港に姿をあらわした。前日帰国したあと、初の公式行事である「京畿国際ボートショー&コリアマッチカップ・世界ヨット大会」の広報大使委嘱式に参加したからだ。
所属チームはプレミアリーグに次いで欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ(CL)まで席巻したが、彼には優勝メダルは一つだけだ。「CL優勝メダルはもらえなかった。メダルがもらえるという話もなかった。」優勝の喜びは共有したが、無念の気持ちは消せない。
それでも広い海を見ていると気持ちが晴れるようだった。「正直、ヨットは一度も乗ったことがありません。チョンゴク港も初めてだし。」
朴智星は、ヨットに乗って40分あまり西海(ソヘ=黄海)の風にあたった。「ヨットが手に入れば毎日来て乗りたいと思うくらい美しいです」と言いつつ、「まだ結婚のことは考えていません」と言って笑った。
朴智星と一緒に広報大使に委嘱された歌手の趙容弼(チョ・ヨンピル)氏(58)が、「世界で一番サッカーがうまい選手になってもらいたい」とエールを送ると、朴智星は「趙さんが歌で国民に与えた喜びを、私もサッカーで与えることができれば良いですね」と話した。
二人の国民的なスターを見るために1000人の市民が駆けつけ、会場はごった返した。今回のボートショー&ヨット大会は、来月11日から同15日までチョンゴク港と安山(アンサン)市のタンド港で開催される。
hic@donga.com






