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マンU、PKでチェルシーを下しチャンピオンズリーグ優勝

マンU、PKでチェルシーを下しチャンピオンズリーグ優勝

Posted May. 23, 2008 03:48,   

ヨーロッパチャンピオンズリーグには神様がいるとよく言われる。この神様はとても残酷だ。この神様は今度は、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの選手の中で、一番有名な選手を選んで、天国と地獄を行き来させた。

どしゃぶりの雨の中で始まったPK戦。前後半を1—1で終えて、延長戦まで戦った後だった。PK戦2—2の状況で、マンチェスターの看板ストライカー、クリスティアーノ・ロナウドが3人目のキッカーとして登場した。今季、31ゴールでプレミアリーグ得点王に輝き、前半26分、先制ゴールまで決めたロナウドの失敗を予想するファンはあまりいなかった。

ロナウドは、キックをしようとした瞬間、しばらく戸惑い、このため、方向を読まれてしまい、左サイドに飛ばしたシュートが相手のGK、ペトル・チェフに防がれた。5人の先発キッカーの中で、マンチェスターが全員シュートをうった後の状況は4—4。もう残りのキッカーはチェルシーのジョン・テリー。彼は自他が公認するチェルシーの顔だ。主将を担っているテリーは、ゆっくりボールの前に近づいた。彼がゴールを決めれば、5—4で勝負が決まる。

ロシアの石油財閥で20兆ウォン台の財産を持つ「兆万長者」のチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビィッチは、居ても立ってもいられず、頭を下げて祈り始めた。

どしゃぶりの雨が変数だった。テリーはGKを騙しきって、右サイドを狙ったものの、シュートの直前に踏み出した左足が滑って、ボールはゴールポストの横へ外れた。

起死回生したマンチェスターは、勝負が付くまで続く残りのPK戦で、自信を得て2ゴールを相次いで成功させた反面、チェルシーは7人目のキッカーのアネルカが失敗し、結局5—6で破れた。

ロナウドは横になって安堵の歓呼を上げ、テリーは空を見上げながら痛恨の涙を流した。マンチェスターは史上3度目のチャンピオンズリーグ優勝を果たし、今季、プレミアリーグ優勝に続いて2冠王になった。



bluesky@donga.com