米国産牛肉の輸入に反対するろうそく集会に、10代の青少年たちが大勢参加し、既成世代を戸惑わせている。40代や50代の両親たちは最近、「無限挑戦」や「笑いを求める人々」のようなテレビの娯楽番組を、子供たちがなぜ、笑いながら夢中になっているのか理解に苦しんでいる。同様に、今回のBSEの問題でも、子供たちがなぜ街に繰り出したのか、見当もついていない。「親の世代とは異なる、いわば『新人類』であるからではないか」という話もあるが、実感が湧かない。ただ、どんな不測の事態も起こらないことを願うのみだ。
◆ある心理学者は10代ネットユーザーたちの特性の「集団による騒乱」だと分析する。派手な話題が見つかれば、インターネット内で集団をつくり、同調勢力を増やしながら社会問題化させるというものだ。一部の学者たちは10代の政治や社会問題への本格的な関心をあらわしたものだと見ているが、その意見は受け入れがたい。10代の若者らは、口先では「科学的な根拠」云々といってBSEの怪談に加わっているが、その主張はまちがいだらけだ。
◆BSEの原因として有力なプリオンは、「摂氏300度の高熱でも破壊されない不死の病原菌だ」といううわさが出回っているが、プリオンは変形たんぱく質で、病原菌ではないのみならず、高熱でも破壊されないという主張も事実とは異なる。「米国産牛肉は狂った牛だ」という結論を出しておいて、あれこれといって非科学的な根拠でつなぎ合わせているレベルだ。敏感な食べ物の問題をこのように扇情的に扱うのは、インターネットの弊害と指摘される「非理性的な世論狩り」に他ならない。これをめぐって社会的、政治的な話題に対する10代の参加を云々するのも行き過ぎだ。
◆10代にもっとも詳しい人たちは教師なのに、手をこまねいている。しかも、おだてていたりすらいる。ある教師は生徒たちに、「李明博(イ・ミョンバク)大統領が好きな人は手を上げなさい」と話した後、「先日放送されたMBCの『PD手帳』を絶対見なさい」と話したという。米国産牛肉をめぐっての誇張された報道で、今回の波紋に火をつけた問題のテレビ番組だ。教師たちは生徒たちに正確な事実を教える義務がある。専門知識がなければ、少なくとも、インターネットでのうわさがでたらめだということぐらいは教えるべきだ。中高生たちの間では、「17日(土曜日)の登校を拒否しよう」というメールまで広まっている。教師たちの冷静な対応が求められる。
洪贊植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com






