米大統領選民主党指名争いで熾烈な争いを繰り広げてきたバラク・オバマ、ヒラリー・クリントン両上院議員が22日、ペンシルバニア州予備選挙で、乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に挑む。
CNNによる代議員確保の集計で、1644人対1498人と差をつけられたヒラリー候補は、今回勝利できなかった場合、「米国初の女性大統領」の夢が叶わなくなる絶体絶命の状況だ。
投票日の前日に公表された各種世論調査で、ヒラリー候補は6〜10ポイント差でリードした。ペンシルバニア州には158人の代議員がかかっており、投票は午前7時から午後8時まで行なわれる。
東亜(トンア)日報は、米国務省の外信記者クラブ(FPC)が、世界約30のメディアを招待して実施した「メディア・ツアー」の一環で今回の予備選挙の取材に参加し、ペンシルバニア州で活動中の米国の専門家3人にインタビューした。
▲数字の政治学〓エイブラハム・アモロス米民主党ペンシルバニア州事務局長は、「今回の予備選挙では、勝敗そのものに劣らず、ヒラリー候補が勝利する場合、どれほどの大差で勝利するかが大きな関心事だ」と話した。
そして、「ヒラリー候補は、10ポイント以上、2けた以上の大差で勝利すれば、党内選挙を続けることができるだろう。勝ったとしても、5ポイント以下の差なら、予備選挙を続けるかどうか深刻に悩むことになるだろう」と予想した。
米国務省に登録されたロビイストでもあるジン・バー・ペンシルバニア州商工会議所副会長(広報担当)も、「5ポイント以下の差なら、ヒラリー候補の選挙運動を支える支援金やボランティアが急激に減る可能性が高い」と指摘した。
しかし、彼らとは違って、フランクリン・アンド・マーシャル大学のテリー・マドンナ教授は、「小差でも、ヒラリー候補が勝利すれば、党内選挙は続けるだろう」と見通した。
そして、「ヒラリー候補は、オバマ候補が決定的なミスを犯し、『オバマ候補では、共和党のマケイン候補に勝利できない』という世論が起ることを期待している。算術的には勝つ可能性は低いが、彼女が党内選挙を続けるのはこのためだ」と分析した。
マドンナ教授は、オバマ候補が最近、ペンシルバニア州の中小都市地域の住民に対して、「彼ら(白人ブルーカラー)の銃や宗教への執着は、挫折感を表現する方法だ。移民と貿易に反対することは驚くべきことではない」と述べて波紋を呼んだ例を挙げ、「ヒラリー候補側は、オバマ候補にこのような悪材料が続くことを待っているだろう」と付け加えた。
▲地形の政治学〓ペンシルバニア州では、「単一の選挙戦略」というものはない。相違する特徴を持つ3つの地域が「ペンシルバニア州」という名の下に集まっているためだ。
最大都市フィラデルフィアがある南東地域の場合、黒人の割合が15.8%で州平均10.4%よりもかなり高いが、比較的富裕な地域とされる。いっぽう、工場が多いピッツバーグなどの西南地域は、老年層の割合が高く、「ブルーカラー」人口が多い。両地域の間にある中部地域は農業地域で、これまでの選挙では共和党への支持傾向を見せている。
マドンナ教授は、「フィラデルフィアには貿易で潤った企業が多く、ホワイトカラーの比重が高いが、南西部地域は、自由貿易に懐疑的な有権者の割合が高い」と説明した。
バー副会長も、「アパラチア山脈で両分されたペンシルバニア州の西部は、隣接するオハイオ州のように非常に保守的な傾向を帯びているが、山脈の右側は、相対的に進歩的な投票傾向を示してきた」と分析した。
また、「オバマ上院議員がどれほど善戦するかは、全体有権者の44.5%であるフィラデルフィアとその近郊でどれだけ得票するかにかかっている」と話した。
ペンシルバニア州では、92年以降の4回の大統領選挙で、すべて民主党が勝利している。しかし、民主党と共和党間の差は、10ポイント(92、96年)→4ポイント(00年)→3ポイント(04年)と減少している。
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