
第79回カンヌ国際映画祭で、ルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督の映画「フィヨルド」が最高賞のパルムドールを受賞した。ムンジウ監督は、2007年の「4カ月、3週と2日」でパルムドールを受賞して以来、監督賞、脚本賞を含め、カンヌで4度目の受賞となった。
23日(現地時間)、フランス・カンヌのリュミエール大劇場で開かれた閉幕式で、「フィヨルド」が最高賞のパルムドールの受賞作として発表された。「フィヨルド」は、ルーマニア系ノルウェー人夫婦が人里離れた村へ移住し、宗教問題などを巡って住民たちと衝突する物語を描いた作品だ。
ムンジウ氏は壇上で、「映画は、世界がどこへ向かっているのかを理解するため、重要な問題を語らなければならない」とし、「私たちは周囲の人々や愛する人たちを観察することで、そうした物語を語ることができる」と受賞の感想を語った。さらに「今日の世界は分断され、急進化している」とし、「この映画は、あらゆる形態の極端主義に反対する宣言であり、寛容と包容、共感へのメッセージだ」と話した。
カンヌで韓国人として初めてコンペティション部門審査委員長を務めた朴贊郁(パク・チャヌク)監督は、閉幕式直後の記者会見で、「正直に言えば、パルムドールは誰にも授与したくなかった。私自身、一度も受賞したことがない賞だから」と冗談を飛ばし、会場の笑いを誘った。さらに、「しかし『仕方なく』与えなければならなかった。授与しないわけにはいかないほど素晴らしい作品があったからだ」と言い、昨年公開した自身の映画「仕方ない(No Other Choice)」のタイトルを機知に富んだ形で引用した。
今年の審査員特別グランプリは「ミノタウロス」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)が受賞し、監督賞は「ラ・ボーラ・ネグラ」(ハビエル・アンブロッシ、ハビエル・カルボ)と「ファザーランド」(パヴェウ・パヴリコフスキ)が共同受賞した。男優賞は「カワード」のエマニュエル・マキアとヴァランタン・カンパーニュ、女優賞は「急に具合が悪くなる」のビルジニー・エフィラと岡本多緒がそれぞれ受賞した。
韓国作品では、4年ぶりにコンペティション部門へ進出した羅泓軫(ナ・ホンジン)監督の「ホープ」は受賞を逃した。「ミッドナイト・スクリーニング」部門に招待された延尚昊(ヨン・サンホ)監督の「群体」は21日に韓国で公開され、4日間で観客100万人を突破した。
キム・テオン記者 beborn@donga.com






