「さすが。あれが本来の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)スタイルだ」
統合民主党の孫鶴圭共同代表が20日、政府組織法の再編をめぐる対立を解消する大妥協の決断を明らかにするため、ソウル堂山洞(タンサンドン)の党本部の記者会見場に現れた時、党内の反応はおおむねこうだった。
孫代表は、「海洋水産部(海洋部)が存続されるべきという所信に変わりはないが、きちんとした政府発足のために決断したいと思う」と述べた。また、「与野党がまだ交渉を進めているのに、組閣のリストを発表した李明博(イ・ミョンバク)次期大統領の姿勢は傲慢で独善の塊だ」とした上で、「しかし、ソロモンの知恵のように、愛する子を譲る気持ちでこの場に出席した」と述べた。孫代表は「国民のためには相手の間違いばかりを問い詰めるわけにいかず、国民を楽にするのが私の役目だ」という言葉も付け加えた。
しばらくして最高委員会議場に入った孫代表は、「お疲れ様」という意味の拍手を送られた。鄭均桓(チョン・ギュンファン)、申溪輪(シン・ゲリュン)ら「妥協できない」という姿勢を崩さなかった最高委員らも、支持へ転じた。鄭最高委員は、電話通話で「何はともあれ結果を尊重する」を述べ、朴相千(パク・サンチョン)共同代表も会議場を出る際、「(孫代表が)ずっと主導されてきたのだから、手助けしなければ」と述べた。
▲強硬な姿勢で党内での居場所を構築〓孫代表の海洋部死守のための努力をめぐる政界の葛藤は、先月に大統領職引継ぎ委員会の政府組織再編案が国会に送られた時から予告されていた。当時、民主党は統一部の廃止を優先的に反対したが、孫代表が反対に「海洋部の廃止案についてどう思うか」という質問を投げかけ、海洋部吸収統合反対論に火をつけた。「海洋部は海洋大国を準備するという意味で『未来の省庁』」という言葉を最初に使ったのも孫代表だった。
孫代表は以後、釜山(プサン)、光陽(クァンヤン)など海洋都市を訪問し、場外へ問題を持ち込む姿勢を取り、「野党無視」「民主主義の放棄」という強硬な発言を続けた。
15年の政治生活のうち14年を(前・現)ハンナラ党で過ごした孫代表としては、伝統の民主党、在野、386グループが混ざっている民主党の代表に就任した後、党内での居場所を構築する必要もあったという見方がある。実際、「どうせ支持率が低い中、ハンナラ党を相手に闘争でもしなければ、長年の支持層も守りきれない」という党内一部の声を無視するのは難しかった。
鄭均桓最高委員は、「孫代表のスタイルがよく分からなかったが、今回の過程を見守りながら、意外と芯の強い人だということが分かった」と述べた。孫代表は、京畿(キョンギ)高、ソウル大、英オックスフォード大博士という履歴に気を配りすぎの「ハムレット型」と見られる負担を党内で一掃したという成果も得た。
▲総選挙戦略のための現実的な選択〓孫代表が長考に入ったのは、組閣のリストが電撃発表された翌日の19日午後からだった。孫代表は外部との約束を一切取らなかった。この過程で、交渉の一軸で穏健論を代弁する金孝錫(キム・ヒョソク)院内代表と柳寅泰(ユ・インテ)国会行政自治委員長と長時間にわたる話し合いをして心を決めたという噂話も聞かれる。
金院内代表は、「我々が50、60席のタカ派の野党になるには強行一辺倒が良い。しかし、受権能力を備えた120議席を得るためには、このままではいけない。新政権の組閣を助けよう」と公開的に発言してきた。
孫代表の最終決心の背景として、50日後に迫った4月の総選挙に与える影響も排除できない。孫代表も反対の発言をする度に、「政治的に損であるが…」と前置きをした。まだ10%台にとどまっている支持率を考慮する際、強攻を主導し、総選挙に惨敗した場合、責任論から自由になれないという側面も存在する。
一方、孫代表は全体の交渉過程を通じて大統領府との共感はなかったという。大統領府のある関係者は、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と李次期大統領が大統領府で電撃的に会談し、盧大統領の『海洋部吸収統合が一理ある』という発言が公開されたのも、孫代表の決心に影響したという観測が可能だ」と述べた。
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