製造業生産の土台になる機械類の設備投資の増加率が、約6年ぶりにマイナスに転じた。
全体設備投資の約80%を占める機械類の設備投資がマイナスを記録したのは、既存設備の老朽化に対する基本投資さえまともに行われなかったということを意味しているもので、製造業分野の成長動力の弱体化が憂慮されている。
10日、韓国銀行によれば、今年第3四半期(7〜9月)の機械類の設備投資額は17兆4280億ウォンで、昨年同期に比べ0.9%減少した。四半期基準で機械類の設備投資の増加率がマイナスを示したのは、2001年の第4四半期(—3.7%)後、23四半期(5年9ヶ月)ぶりのことだ。
これまで、半導体を含む先端情報技術(IT)の製造業が、機械類の設備投資の増加傾向を導いてきたが、今年の第3四半期はIT投資まで低迷したため、もたらされた結果だと考えられる。
2001年は通貨危機の回復過程の中、1999年と2000年に設備投資が急激に増えた影響で、機械類の設備投資が一時的にマイナスを見せていたが、以後2002年第1四半期からは地道に増加傾向を見せていた。
クレジットカードの不良の影響で、民間消費の支出が大きく不振した2004年にも、機械類の設備投資は5〜10%水準の増加率を維持した。
韓国銀行は、「機械類の設備投資が減少したのは、新しい紙幤の発行による現金自動化の器機及び自動販売機のセンサー取替えの需要が上半期中にほぼ終了した上に、半導体の製造用装備と光学器機など、これまで一般機械の投資を導いた部門の投資が減ったため」と説明した。
全国経済人連合会の李承哲(イ・スンチョル)専務は、「各企業の投資が萎縮しているのは、来年の景気見通しをそれほど不透明に見ているためだ」と話した。
また、機械類と運輸装備を合わせた第3四半期の全体設備投資は、前年同期に比べて1.6%増加するのに止まっており、2004年の第1四半期(—0.1%)後の3年半で、最も低い増加率を見せた。
ssoo@donga.com






