元年王者のKIAは、「コートのマジシャン」こと姜東煕(41)選手の活躍が際立った。当時、すでに30歳を超えていながら、華麗な個人技でコートを華やかに駆け巡った。とりわけ高く上がっていた3点シュートが印象的だったが、平均15得点で攻撃的ガードとしても有名だった。
その次には「コンピューターガード」こと李相旼(35)選手が自分の時代を花咲かせた。現代(ヒョンデ)を2年連続王者にけん引したが、ジョニー・マクドウェル選手、ジャッキ・ジョーンス選手らと絶妙なコンビプレーを展開したほか、相手守備を翻弄させる速攻が逸品だった。
2000年紀になってからはオリオンスの金スンヒョン(29)選手の時代だった。マルカス・ヒックスという最高の外国人選手と呼吸を合わせ、早くも新人のときから優勝指輪をはめた。魅せるドリブル突破で相手守備を崩したり、まるで後頭部にも目がついているかのような絶妙なアシストは彼ならではの技だった。
姜東煕、李相旼、金スンヒョンたちが生れ付きの試合感覚の持ち主だったのに対して、モービスを2年連続で正規リーグ優勝に導いたヤン・ドングン選手や、今シーズンKT&Gの勢いを主導しているチュ・ヒジョン選手は、ガードとして遅れてトップクラス入りした「努力型」と呼ばれる。
「パワーガード」という新語を作り出したヤン・ドングンは、屈強な体力と粘り強い守備で先輩ガードたちを一人ずつ制してきた。
今シーズン、チュ・ヒジョンは最高の絶頂期を迎えているとの賛辞を受けている。李相旼、金スンヒョン、シン・ギソン(KTF)選手たちがいまいち冴えないなか、チュ・ジホン選手は平均12.6得点、4.5リバウンド、それにアシストはプロデビュー10年目で最多の8個をマークしている。外郭からの攻撃が弱いという弱点まで克服した。
チュ・ヒジョンは、通算トリプルダブルを7回も記録し、国内選手ではヒョン・ジュヨプ(LG)選手と首位に並ぶほど万能選手だ。
先頭を走っている東部(トンブ)はガードのピョ・ミョンイル選手が負傷の後遺症に悩まされ、先週末に2連敗を喫して上昇ムードに水を差された。
KCCは新人ガードのシン・ミョンホ選手がヤン・ドングン流のパワーフルなプレーで活力を吹き込み、2位まで突っ走った。
SKは新人ガード、キム・テスル選手が平均アシスト9.3で先頭を走ってはいるものの、いまいちの存在感と外国人選手たちの不振が悩みの種だ。ヤン・ドングンが軍に入隊したモービスと金スンヒョンが負傷で抜けたオリオンスは下位グループに転落した。今シーズンもやはり、ガードの表情を見れば、そのチームの成績をある程度予測することができる。
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