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[社説]独善の政治は通じない

Posted November. 12, 2007 06:16,   

ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)大統領選候補は、11日に記者会見を開き、「今、より開かれた心で、より低い姿勢から再出発する。計算したり有利・不利を考えたりせず、『疎通の政治』、『心の政治』に努める」と明らかにした。そして、朴槿恵(パク・グンヘ)前代表に政権交代と国政運営のための政治的パートナーになってほしいと手を差し出した。遅きに失した感は否めないが、李候補のこのような姿勢を評価する。朴前代表も背を向けずに、李候補の手を取らなければならない。それが道理であり、ともに生きる道である。

ハンナラ党のような大きな政党では、派閥も葛藤もあり得る。そのうえ、今回初めて拮抗する2つの勢力が接戦の党内選挙を繰り広げ、勝敗の差はわずかだったため、後遺症が予想された。このため、勝者が最も気を使うべきだったのが、敗者への配慮によって党内の葛藤と反目を解消することだった。党内選挙が終わった翌日、東亜(トンア)日報が李候補に「大統領候補を除いてすべてを捨てるという覚悟で臨まなければならない」と注文したのもそのためだった。

しかし李候補側は、朴前代表側を心から包容する寛容さと政治力を見せなかった。特に、李候補の側近である李在五(イ・ジェオ)前最高委員は、朴前代表の党内選挙承服を「降参」とみなし、「(選挙に協力しない人々は)座視しない」と脅しをかけた。このような傲慢と独善が党の分裂を深め、その溝を見た李会昌(イ・フェチャン)氏の反則出馬を煽ってしまった。

個人であれ集団であれ、「私だけが正しく、私でなければならない」という独善と傲慢は、破局しか呼ばない。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権、そして大統合民主新党に変装した旧与党が、国民からそっぽを向かれているのも、結局は同じ理由からだ。独善に陥り、国民を無視した「デタラメ改革商売」で、国政をほしいままにしたためだ。彼らは、国民80%のために20%を殴る芝居をしたが、80%の民意を踏みにじり、80%の民生を苦しめた。そのため、今何を言っても、国民は言葉どおりには聞かない。

自分は偉く自分は正しいと、10年前に党内選挙に服従せず政党民主主義を踏みにじった李仁済(イ・インジェ)氏や、今回その轍を踏んだ李会昌氏も然りだ。李仁済氏に対する国民支持率がわずか2%台(本紙調査)にすぎず、李会昌氏が出馬を宣言すると、「永遠の秘書室長」とまで呼ばれた権哲賢(クォン・チョルヒョン)議員がハンガーストライキまでして反対している。李会昌氏は2度の大統領選候補であるうえ、6年間もハンナラ党総裁を務めた「党創業者」に近い存在だが、今彼の出馬に同調してついていくハンナラ党議員がいるだろうか。

本当に未来志向的な政治、国民から愛される政治をするという大統領選候補なら、独善と傲慢の誘惑に打ち勝たなければならない。