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[社説]「盧武鉉式の北風」が狙うもの

Posted October. 13, 2007 07:03,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の11日の記者懇談会での発言は、盧大統領の国家観と北朝鮮観を集約的に示している。4800万の大韓民国国民を代表する大統領の言葉だとは信じたくない。隠していた親北朝鮮左派の意識をついにあらわしたのか、自作の理念論争で国内の葛藤戦線を形成し、大統領選挙を揺さぶろうというのか、再び弾劾騒動を起こして、もう一度利を得ようというのか、そのどこかに真実がありそうだ。

盧大統領は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に対して、「国政状況を詳細に知り、体制への明確な所信と確固な自信を持っているようだ。本当に権力者だと思った」と述べた。閉鎖と圧制で2300万の住民の人権を踏みにじり、飢え死にさせる独裁者をこのように評価する人を、民主大韓民国の大統領だと認めることはできない。そのように有能で確信に満ちた指導者が、住民の衣食住一つ解決できず、世界に向けて「核賭博ともの乞い行為」をするだろうか。

盧大統領は、「金総書記が、『核兵器を持つ意思はない。(金日成主席の)遺訓だ』と言った」と紹介することで、北朝鮮の非核化の意志を確認したかのように発言した。大統領は、金主席の遺訓が何かを知って、そのように言うのだろうか。遺訓は、「韓半島の非核化」である。北朝鮮の核ではない他人の核、すなわち米国の核の傘を取り払えという話だ。金総書記が口を開けば言う言葉を聞いて、感銘を受けたということか。

盧大統領は、「核問題に韓国が入ってくることや、韓半島非核化宣言などにあることを何度も取り出すことを、北朝鮮があまり快く思っていないので、宣言文に簡単に言及した」と述べた。「核問題を取り上げて確答を得よ」という全国民の期待に反して「簡単に言及した」とは、大統領という理由だけで、国民の意思をこのように無視してもいいものだろうか。

10・4共同宣言に明記された「3者または4者の首脳の終戦宣言の推進」について、盧大統領は、「3者、4者というのは、実は私も明らかな意味が分からない」と述べた。そして、「文案を整える時にそのような表現があった。聞いてみると、北朝鮮側から出た言葉だと言ったので、特に関心を示さなかった」と話した。私人間の契約でもこのようことはしないだろう。国家の運命がかかった宣言文に大統領が意味もわからずにサインしたとは、重大な職務遺棄であり、弾劾に値する。

西海(ソヘ=黄海)北方限界線(NLL)が、「憲法上、領土のラインではなく、南北間で合意した分界線でもない」という発言は耳を疑う。韓国の将兵たちが命で守り抜いたNLLを大統領が先頭に立って崩すということか。何の理由で、半世紀以上維持されてきたNLLを揺さぶるのか。首都圏の防衛は誰が責任を負うのか。盧大統領の発言は、単に北朝鮮を理解して包容しようというレベルを越えている。残る任期4ヵ月の間、また何を言い出すかわからない。国民は実に不安だ。