「タンク」崔京周（チェ・キョンジュ、３７、ナイキゴルフ）は９日午前、ソウル中区小公洞（チュング・ソゴンドン）ロッテ・ホテルで開かれた第２３回新韓（シンハン）トンヘ・オープン・ゴルフ大会の記者会見を終えた後、急いで京幾道竜仁市（キョンギド・ヨンインシ）のレイクサイドＣＣに向った。
同日午後、大会が開かれる南コース（パー７２・７５４４ヤード）で一緒に練習ラウンドを回ることになった聴覚障害ゴルファー、李スンマン（２７・テーラーメード）を待たせていたからだ。
崔京周は昨年５月のＳＫテレコム・オープン以来、１年５ヵ月ぶりに、クラブハウスで李スンマンと嬉しい再会を果たした後、「今年の初勝利本当におめでとう」と肩をたたいて励まし、キムチ・プルコギの昼食をともにした。李スンマンが６月、アジア・ツアーで優勝した時も、崔京周はｅメールで祝賀メッセージを送った。
崔京周は、李スンマンへの「コメント」で有名だ。０３年米舞台にチャンレンジして失敗し、挫折した李スンマンに、２万ドルの経費を援助し、「まず、アジア・ツアーで経験を積め」とアドバイスしたことで縁を結び、自ら進んで師匠兼後見人役を果たしている。
同日の練習ラウンドで親しげにコースを分析した２人は、１１日開幕する同大会第１、２ラウンドでも同じ組に入り、「怪物新人」金ギョンテ（新韓銀行）との友情対決を行うことになった。組み合わせもやはり崔京周の注文が反映されたといううわさだ。
同大会を皮切りに、崔京周と李スンマンは、シンガポールオープン・ＨＳＢＣチャンピオンズ香港オープンまで４大会連続で同伴出場する。言葉にはならないが、頼もしい「先輩」との同行なので、李スンマンも心強いはずだ。
一方、同大会は今シーズン、米プロゴルフ（ＰＧＡ）ツアーで２勝をあげ、最全盛期を迎えた崔京周をはじめ、「８の字スイング」で有名な世界ランキング第３位のジム・ピューリック（米国）も招待選手として出場する。ＰＧＡ通算１３勝をおさめたピューリックは、「私は飛距離では１００位に入らないが、正確さが武器の選手だ。親しい崔京周と楽しい時間を過ごしたい」と話す。
賞金総額７億ウォンに優勝賞金１億５０００万ウォンがかかっており、金ギョンテと昨年度賞金王のカン・ギョンナム（サムファ貯金銀行）など国内スターたちの賞金王争いも熱い展望だ。
kjs0123@donga.com
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