組織の動員などで内紛に巻き込まれている旧与党系・大統合民主新党が現在進めている地域巡回選挙戦を中断し、全羅北道(チョルラブクド)、ソウルなど残り8の地域の選挙戦を、14日に同時に行うことを決めた。4、5日に予定された1回目のモバイル投票もいったん延期したが、投票日は今後、候補らとの協議を経て確定する方針だ。
大統合民主新党・呉忠一(オ・チュンイル)代表は3日、ソウル永登浦区堂山洞(ヨンドゥンポグ・タンサンドン)の党本部ビルで記者会見し「国民選挙がずさんな管理と一部候補陣営の違法な選挙運動のため、危機に直面した。このままでは選挙戦を進められなくなることから、地域巡回選挙戦を打ち切って、14日に残りの全地域で『同時投票』を行う」と述べた。
呉代表は「選挙人団が求めた全数調査の趣旨を受け入れ、代理登録の疑惑も徹底的に調べる。今後、違法な選挙運動が摘発されれば、司法当局の捜査とは関係なく、候補資格のはく奪まで含む厳しい措置を取る考えだ」と明らかにした。
これによって、6日に予定された大田・忠清南道・全羅北道(テジョン・チュンチョンナムド・チョルラブクド)、7日に予定された京畿道・仁川(キョンギド・インチョン)、13日の大邱・慶尚北道(テグ・キョンサンブクド)での投票は、いずれも14日、ソウルの選挙日に行われるようになった。開票は、15日の大統領候補者指名大会で実施される。同党指導部のこうした決定について、前京畿同知事・孫学圭(ソン・ハッキュ)候補側と元首相・李海鑽(イ・ヘチャン)候補側は「党の決定に従う」と明らかにした。
しかし、前ヨルリン・ウリ党議長の鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補の盧雄来(ノ・ウンネ)スポークスマンは「指導部が候補らと協議もせずに、選挙戦の途中、一方的に日程を変更したのは、特定候補を助けるということだ。国民選挙の趣旨となる地域巡回選挙戦を党が自らあきらめたのであり、事実上、自ら不公正選挙戦に乗り出した格好となった」として強く反発した。鄭候補側は「突然通知だけ受けた状況なので、変更案を受け入れるかどうかをまだ決めていない」とし「陣営の会議を経て、公式の方針を決めたい」と伝えた。
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