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[オピニオン]ウイーン美術展

Posted August. 10, 2007 05:46,   

徳寿宮(トクスグン)美術館で開かれているウイーン美術史博物館展には、「ハプスブルク王家のコレクション」という副題がついている。同展示会の代表作品がスペインの宮廷画家ベラスケスの「白衣の押さない皇女、マルガリータ・テレサ」だ。スペイン王フェリペ4世の娘であるマルガリータは、2歳の時、彼女の叔父で神聖ローマ帝国の皇帝となるレオポルト1世と婚約した。この肖像画は、カメラのなかった時代に「幼い花嫁」がきちんと育っていることを、未来の夫や夫の実家に見せるために描かせた記録画だ。

◆「マリー・ドゥ・ブルゴーニュ」の美しい肖像画の前でも足を止めざるを得ない。ブルゴーニュの貴族たちは、ブルゴーニュ公の娘であるマリーを、フランスのルイ11世の皇位継承者であるシャルルと結婚させようとした。しかし、マリーはハプスブルク家のマクシミリアンに自分を助けてほしいという手紙を送った。結局、マリーはマクシミリアンと結婚したものの、ハプスブルク家ではフランスの憤りを和らげるために、この夫婦の娘である3歳のマルガリータを身代わりにシャルルと結婚させた。

◆ハプスブルク家では政略結婚でオランダやスペインを支配し、フランスに影響力を行使した。そのため、親族同士が夫婦となる近親婚が頻繁に行われた。その結果、皇室の家族たちは遺伝形質である杓子あごを持つようになった。「皇帝ルドルフ2世の肖像」では、生涯独身を通した芸術愛好家である皇帝の憂鬱で気難しい性格を見て取ることができ、ハプスブルク家の象徴である杓子あごまで生々しく描かれていて目を引く。

◆ハプスブルク王家のコレクションは絵画を通じた16、17世紀のヨーロッパへの歴史旅行だ。コロンブスが新大陸を発見した直後で、絶対王政が熟していた時期でもある。絶対王政の後援のなか、美術史的にはマンネリズムがはびこり、精密画やジャンル画の傑作品があふれんばかりに誕生した時代だった。6月26日に開幕したウイーン美術史博物館展の入場客数が、今週で10万人突破を目前に控えている。徳寿宮美術館の展示史上、最短期間内の最多入場客を記録している。ノートを手にした小さい子供やおしゃれした中年女性たちが名画の前で夢中になっている姿は、われわれの高まった文化水準を表している。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com