エネルギーなどの資源貧国であると同時に農産物輸入国である韓国は、穀物と原油価格の同時上昇の直撃弾にやられる可能性が大きいという懸念が出ている。
19日、農林水産部と韓国農村経済研究院などによると、韓国が主に輸入する米国産とうもろこしの価格は昨年、平均1トン当たり88ドルだったが、今年5月には144ドルへと62.5%上昇した。韓国の昨年度のとうもろこし輸入量は930万トンで、日本に続いて世界第2位だ。
とうもろこし価格の急騰は、この穀物が代替エネルギーであるバイオエタノールの原料として使われるからだ。ブッシュ米大統領は今年1月、年頭教書を通じて、とうもろこしなどを利用したバイオ燃料の生産を大幅に増やし、石油使用量を減らすと発表した。
米国で今年、エタノール生産に使われるとうもろこしは約8000万トンで、全生産量3億300万トンの26%に達する展望だ。欧州連合(EU)と中国なども、穀物などを利用した代替エネルギー生産に競って乗り出している。
これに対し、石油輸出国機構(OPEC)など産油国は、代替エネルギーの開発で石油需要が減れば、自国の利益の減少につながるとみて、積極的な対応に取り組んでいる。
アブドラ・サレム・バドリOPEC事務総長は今月初め、「石油需要が安定的でないと判断すれば、石油生産量を増やすための投資計画を見直すつもりだ。(我々が原油生産量を減らせば)油価は天井知らずに急騰するはずだ」と警告した。
他の穀物市場も深刻な影響を受けている。
農民たちがとうもろこし栽培に積極的に乗り出したことを受け、相対的に栽培面積が減った小麦、麦、豆などの国際価格はすでに急騰し始めている。
このように穀物価格と油価の同時上昇という「ダブル・インフレーション」は、韓国経済の脅威となる主な対外変数として浮び上がってきた。
韓国で家畜飼料として最も多く使われるとうもろこし価格が上がったことから、牛、豚、鶏など畜産物価格が連鎖的に上昇の圧迫を受けている。また、小麦と豆を原料とするラーメン、食用油など生活必須食品を生産する国内企業も、原価上昇の圧力が大きくなった。
オ・ムンソクLG経済研究院常務は、「穀物と原油をすべて輸入する韓国は、両方から圧迫を受けることになるだろう。すでにインフレーションの圧力が大きい上、とうもろこしショックが物価上昇をあおれば、金利の引上げにつながり、景気回復を遅延させかねない」と述べる。
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