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球審は装備の重量だけで5キロ「1試合で2キロ減量」

球審は装備の重量だけで5キロ「1試合で2キロ減量」

Posted April. 14, 2007 07:56,   

▲延長戦はつらいよ〓12日、SKと三星(サムスン)の文鶴(ムンハク)試合。4時間14分間進められたが、12回まで1—1の引き分け。両チームで計11人の投手が出て、372個の球が捕手のミットに向かった。こうした日は、審判も投手と同じく苦労を強いられる。4時間以上立っていなければならない上、球一つひとつの判定にも気を使わなければならないため。球審は顔に鉄製のマスク、胴体と脚に保護帯を着用する。7個の球が入るボール袋まで腰の周りにつけると、装備の重さだけで4〜5キロ。

100キロを超える巨体の金プンギ審判は、「真夏に一試合が終わると、体重が2キロも減るほど大変だ」と話した。

▲シーズンが終わっても球団の練習場を回りながら感覚を鍛える〓プロ野球審判は48人。26歳の新米から52歳の最古参まで多様だ。彼らは全員、選手出身だ。金ホイン審判委員長は実業チームの韓国化粧品を経て、1982年、プロ元年三美(サンミ)でプレーした。「1987年から05年まで、全国を回りながら審判をしていました。野球に対する愛情と未練が残っていたからです」

審判は5人一組となって野球場に立つ。球審1人と塁審3人が基本。体力の消耗が大きい球審を見た人は翌日休めるように1人をさらに置く。審判らに休みの時間は12月と1月だけで。プロ野球シーズンが終わっても各球団の転地訓練と練習競技場を回りながら、実践感覚を身につけなければならないため。

▲定年57歳…、チーム長クラスは年俸8000万ウォン〓審判志望生のための審判学校は、毎年11月の1ヵ月間、ソウル高校で開かれる。審判の基本姿勢と規則、瞬間的な判断力などを学ぶ。毎年、200人近くが志願するが、最終合格者は1、2人にすぎない。合格してもプロ野球2軍の試合でしばらく実力を磨いてやっと1軍に上がることができる。審判は年俸契約職である定年は57歳。新入の年俸は2000万ウォン前後だが、1軍の審判になると約3000万ウォン、10年以上のチーム長クラスは約7000〜8000万ウォンだ。

▲判定の動作も個性時代〓打者が三振でアウトになったり、ホームできわどくアウトにされた時、球審の姿はまちまちだ。基本の動作は、マウンドの正面に向かって、右腕を下に降ろすこと。アウトとなった打者に向かって手を振ったり、体をねじりながら手を下から上へ持ち上げたり、1塁の方に向かって右腕を伸ばしたりもする。審判が自分ならではの個性を披露できる動作だ。

▲一度のミスで一生烙印を押されることも〓今季、ストライクゾーンは左右に球1個ぐらい縮められ、膝のすぐ下まで長くなった。このため、審判の悩みも少なくない。ストライクとボール、アウトとセーフの境界が曖昧な状況が問題。審判は当該チームの反発と観衆から酷い悪口を言われたりもする。打者や投手は一度ミスをしても次の試合で上手にプレーすれば挽回できるが、審判は一度のミスが烙印のように付きまとう。

金ホイン委員長は、「審判も人間なので、100%完璧な判定をすることはできない。最大限公正に判定するように努力するだけだ」と述べた。



beetlez@donga.com