
「高校を出てから16年目で初めての正規リーグ優勝の経験です。だからですかね、賞がもらえるのも。ほほほ…」
300人あまりが見守るなかで壇上に上りながら、全く緊張する様子もなく受賞の感想を語った。30代半ばの年齢にも、衰えることなくコートに立ち続けているだけの貫禄がうかがえた。
女子プロバスケット最高齢の新韓(シンハン)銀行のチョン・ジュウォン(35・写真)。
チョン・ウォンジュは20日、ソウル中区小公洞(チュング・ソゴンドン)のウェスティン朝鮮ホテルで行われた冬季リーグ表彰式で、正規リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれた。記者団の投票で73票のうちの59票獲得という圧倒的な支持だった。
今シーズンで19試合に出場し、平均6.79個のアシストで首位に立ち、新韓銀行を史上初の正規リーグチャンピオンにけん引した。
韓国の女子バスケを代表するチョン・ウォンジュが、1991年にソンイル女子高を卒業してい以来、初めて正規リーグMVPの栄誉を獲得したのは意外だった。華麗な得点で注目を集める攻撃型選手ではないので、試合の流れの調整やパスといった助っ人の役割を任されているからだ。
チョン・ジュウォンは「娘のスビンちゃんの顔が一番先に浮かびます。家族の犠牲がなかったら、この席に立つことはできなかったはずです。1月のシーズン開幕後、自宅には2回しか帰れませんでした」と話した。
自分のミニホームページに「目標は一つだ。チャンピオン」と書いているチョン・ジュウォンは、22日から始まるプレーオフで統合チャンピオンになってから、娘とゆっくりと休みを取りたいという目標を作った。
日本から復帰した河恩珠(ハ・ウンジュ、新韓銀行)は、日本リーグに続いて2度目の新人王となった。最優秀外国人選手には得点王のローレン・ジャクソン(三星生命)が選ばれた。
kjs0123@donga.com






